新幹線が延びる石川県の企業

明日、3月14日、北陸新幹線が金沢まで開業します。

その石川県から生まれた企業がコマツ(登記上の正式名称は株式会社小松製作所)。
そのコマツの相談役が、先日、読売新聞の「論点」というコーナーに、興味深い文章を寄せていました。


H27.3.6 読売新聞「論点」より、一部抜粋。

坂根正弘氏(コマツ相談役、政府の「まち・ひと・しごと創生会議」メンバー、元経団連副会長)
「本社移転で地方活性化」

コマツは・・・1950年代に石川から東京に本社を移し・・・円高が進んだ80~90年代には海外進出を加速させた。しかし、私が社長に就任した2001年以降は、国内の事業とコスト構造を改革した上で、生産投資の国内回帰にカジを切り、国内工場を2拠点新設・・・部品を調達する購買部門と教育部門を石川に移し、研修センターを新設した。)

 当社の場合、東京と石川で賃金体系は基本的には変わらない。つまり、東京に比べ、生活費の安い北陸の方が可処分所得は多い。こうした現場に近い環境で、多くの社員が働いた方が自社の競争力を維持できると考えたことが移転の理由だ。

(地方移転は少子化対策にとっても有益だ。・・・コマツの30歳以上の女性社員の既婚率(14年)は、東京の約50%に対し、石川は約90%。子供の数(平均)も東京が0.9人に対し、石川は1.9人と倍以上多い。)

こちらの記事など、何度か指摘していますが、国家公務員のように、同じ組織体で東京に勤務しているだけで2割も高額の収入が得られるというのは、民間企業では考えられないのではないでしょうか。
http://blogs.yahoo.co.jp/jukeizukoubou/33491486.html

せいぜい、物価水準の違いと、
http://blogs.yahoo.co.jp/jukeizukoubou/33495910.html

そこには出てきにくい地価の差(不動産関係の経費)を補う程度でよいのではないかと。

官庁が製造業と全く同じ、というわけにはいかないにしても、2割アップはねえ・・・