コロナ死者数報告漏れと「5類化」議論

大阪市がコロナ死者92人報告漏れ 保健所業務逼迫で 1~3月
毎日新聞 6/28(火) 18:39配信

 大阪市は28日、新型コロナウイルスの死者数について92人分の報告漏れがあったと発表した。「第6波」による感染が急拡大していた1~3月に死亡した人で、医療機関や保健所が患者対応に追われていたことが原因という。

 市では、新型コロナで入院したのに退院の報告が保健所にない人が約2000人いたため、5月から追跡調査を始めた。その結果、大阪府内の27医療機関で60~100歳代の男女92人が亡くなっていたことが新たに分かったという。

 通常、患者が死亡した場合は医療機関がファクスなどで保健所に報告するか、保健所が医療機関に聞き取るかしていたが、いずれも業務が逼迫(ひっぱく)して対応できなかった。市から連絡を受けた大阪府は28日、新型コロナの累計死者数に報告漏れの92人分を追加したと発表した。府内の累計死者数は5206人になった。

 市では1~2月分の感染者数でも2万人を超える報告漏れが明らかになり、5月から保健所の態勢を強化している。担当者は「感染拡大時でも的確に把握できる仕組み作りを関係機関と協議したい」としている。【向畑泰司】
https://news.yahoo.co.jp/articles/813b993164ade15d7b7c0bc853b6e285ac4778ce

 


大阪市は「行政崩壊」?
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2022/02/10/212754

という記事を書いたことがありましたが、
今回のは「感染者数」(陽性判明者数)ではなく、「死亡者数」ですからね。
しかも92人!
ひょっとしたら、もっと追加が出るかもしれません。

 

どこかの政党が、
「新型コロナは2類相当から5類相当にすべき」
とか言っているようです。
「5類化」自体は、以前から医療関係者の一部(少なくとも「多数」ではないようです)など、主張する人がありましたし、議論していくこと自体は当然アリだと思います。

しかしながら、選挙公約に挙げるのは、きわめて不適切だと考えます。
仮に、「5類化」を公約に挙げた政党が政権を取ったとしたら(今回はあり得ませんが)、選挙後に「5類化」が問題となるような科学的証拠(エビデンス)が明らかになった場合に、まずいことになります。
特に変異の激しいウイルスでは、次にどんな事態が起きるか予測しづらいので。

 

まあ、公約に挙げたとしても、選挙が終われば知らん顔、という政党も困りものですが、「民意原理主義」とでもいうべき政党は、別の意味で問題になることがあります。

2類か5類かというようなことは、正しい統計数値の元に、科学的に判断されるべきものです。
不正確な数値で、政略的に扱われるべきものではありません。

 

忘れていたので追記。

東洋経済オンラインで死亡者数の状況を見たら、↓こんなイビツなグラフになっちゃいます。

実効再生産数は、まあ、↑こんなものだろうと思いますが、増加傾向ですね。

参議院選挙期間中ですが

電力逼迫、初の「注意報」 政府、東電管内で27日
共同通信 6/26(日) 16:30配信

 経済産業省は26日、気温上昇に伴って、東京電力管内の27日の電力需給が逼迫し、電力各社の需要に対する供給余力を示す予備率が5%を下回る見通しとなったとして、節電を呼びかける「注意報」を初めて発令した。特に需給が厳しくなる27日午後3~6時の時間帯は、使っていない照明を消すなど無理のない範囲でできる限りの節電を呼びかけた。

 関東を中心に25、26日は6月として記録的な猛暑となり、27日もこの暑さが続く可能性がある。経産省の担当者は、熱中症の危険性も高まっているとして、エアコンはしっかりと活用してほしいと説明した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/46f6a60dedbbb71441df2ac1465589efb7a96aa1

 


そうですね。
選挙カーでの候補者名連呼などは、暑苦しいからやめましょう。
選挙事務所の冷房も28度以下厳守。
(ただし、設定28度ではなく、実際の室温28度で可。)
午後3時から6時までの3時間ぐらい、守れるでしょ?

参議院議員を目指す志のある方々が節電に努めることでしょうから、一般の高齢者、乳幼児、病弱な方などは、遠慮せずに冷房をお使いください(28度なんかにこだわる必要はありません)。

強国がメダルを取るのは当然だが

ノルディック複合、26年五輪は男子のみで“残留”30年は確約されず メダル国偏り懸念
デイリースポーツ 6/25(土) 7:43配信

 国際オリンピック委員会(IOC)は24日、理事会を開催し、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪での実施種目を最終決定した。スキージャンプ女子のラージヒルモーグルのデュアルモーグルなどを採用した。

 今月に入り、AP通信が男女共同参画を進めるIOCが複合競技を除外する可能性を報じていたが、ミラノまであと3年半しかない状況を理由に26年大会は残留が決定。ただ、女子複合の採用は見送られた。同競技は1924年から冬季五輪の種目として採用されてきたが、現状では女子が参加していない唯一の五輪種目。IOCは複合において、4カ国がメダルを独占している状況から、欧州以外での競技の普及、視聴者数の低迷を問題視しており、30年五輪については「今後の進展にかかっている」とした。

 スキージャンプとクロスカントリーの複合で競う同競技は第1回冬季五輪の1924年シャモニー大会から実施。勝者は「キング・オブ・スキー」と称されてきた。日本は荻原健司を擁した92、94年五輪で団体金メダルを獲得。近年では渡部暁斗が3大会連続で個人メダルを獲得している。除外報道を受けて、渡部暁は自身のツイッターで「もし本当に検討されているなら残念です。競技の面白さで決めて欲しいと思いますし、複合女子は数年前から大会規模を少しずつ拡大して、レベルも上がってきています。オリンピック競技として採用してもらえればジェンダー問題はクリアになるはず」と、訴えていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4eb99154e35642f6972a3a1d29c41c25005e4bcf

 


このデイリーの記事では「4カ国がメダルを独占している状況」としか書いてありませんが、他のメディアなどからの情報では、直近3大会(ソチ、平昌、北京)のようです。

 

で、ノルディック複合の3大会のメダル獲得者を調べてみました。

 

北京
ノーマルヒル 1)ガイガー(ドイツ) 2)グローバグ(ノルウェー) 3)グライデレール(オーストリア
ラージヒル 1)グローバグ(ノルウェー) 2)オフテブロ(ノルウェー) 3)渡部暁斗(日本)
団体 1)ノルウェー 2)ドイツ 3)日本

平昌
ノーマルヒル 1)フレンツェル(ドイツ) 2)渡部暁斗(日本) 3)クラプファー(オーストリア
ラージヒル 1)ルゼック(ドイツ) 2)リースレ(ドイツ) 3)フレンツェル(ドイツ)
団体 1)ドイツ 2)ノルウェー 3)オーストリア

ソチ
ノーマルヒル 1)フレンツェル(ドイツ) 2)渡部暁斗(日本) 3)クロッグ(ノルウェー
ラージヒル 1)グラーバック(ノルウェー) 2)モーアン(ノルウェー) 3)リーセル(ドイツ)
団体 1)ノルウェー 2)ドイツ 3)オーストリア

 

合計

ドイツ:金5、銀3、銅2
ノルウェー:金4、銀4、銅1
日本:銀2、銅2
オーストリア:銅4

 

ああ、本当に4か国ですね。
ドイツ、ノルウェーは2強として、次はオーストリアかなと思っていたら、ランク的には日本が3番目の強豪国、ということにはなります。
渡部暁斗選手で相当稼いでいます(というか、北京団体の銅も彼の力が大きかったのは間違いないところ。みんな頑張りましたが。)


参考までに、我がカーリング。(え、「我が」?)

北京
男子 1)スウェーデン 2)英国 3)カナダ
女子 1)英国 2)日本 3)スウェーデン
混合複 1)イタリア 2)ノルウェー 3)スウェーデン

平昌
男子 1)米国 2)スウェーデン 3)スイス
女子 1)スウェーデン 2)韓国 3)日本
混合複 1)カナダ 2)スイス 3)ノルウェー

ソチ
男子 1)カナダ 2)英国 3)スウェーデン
女子 1)カナダ 2)スウェーデン 3)英国

 

合計

カナダ:金3、銅1
スウェーデン:金2、銀2、銅3
英国:金1、銀2、銅1
米国:金1
イタリア:金1
日本:銀1、銅1
ノルウェー:銀1、銅1
スイス:銀1、銅1
韓国:銀1

 

9か国で分け合っています。
日本はランク的には6位タイ。それも女子だけで。
他のメダル獲得国は、だいたい複数分野で出場して、シートごとの氷の情報などを共有し合っています。
日本も平昌五輪では男女で情報共有していたのではないかと思いますが、北京ではその機会はありませんでした。
男子(やミックスダブルス)を責めるつもりはありません。
が、女子だけの出場で銀メダル獲得はすごいこと。

 

と、ここまで書いてきて思ったのですが、ノルディック複合も、女子が参加するようになれば、メダル獲得国が広がる可能性はないでしょうか?
直近の世界選手権(2021年)の女子競技ではノルウェーが独占したみたいですが、オリンピックで採用となれば、女子複合も強化に力を入れる国が出てくるかも。

竹中平蔵氏の墓穴

ひろゆきと考える 竹中平蔵はなぜ嫌われるのか、「住民税を払ってなかったって本当ですか?」
東洋経済オンライン 6/24(金) 10:01配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1147033f45bc890d05023ace53264c9efbbc1fc

 

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 ひろゆき:前に竹中さんが日本の住民税を払ってなかったって聞いたことがあるんです。もともとの地方税の仕組みって、1月1日の時点で住民登録している住民から、地方自治体が住民税を徴収するものだった。それを利用し、1990年代前半、竹中さんは1月1日に必ず海外にいることで住民税を払っていなかった、と。これって本当ですか? (笑)

 竹中平蔵(以下、竹中):それは全くイチャモンもいいところです。住民税というのは「台帳課税主義」に則っています。台帳課税主義は、住民票の台帳に1月1日に載っている場所で税金を取るということです。私はその当時、春学期に日本で教え、秋学期はアメリカで教えていました。アメリカと日本を行ったり来たりしていて、1月1日にはいつも日本にいなかったんです。その代わり、アメリカでは住民税を払っていたわけです。だからそれを指して住民税を払ってないとか、脱税だとか言うのは、本当にイチャモンですよ。

 例えば国会議員で、東京に宿舎があり、地盤の地元にも家があるとします。その場合、両方で住民税を払うわけないですよね?  住民票を置いているところで払うんですから。アメリカの場合、いわゆるプロパティ・タックス(固定資産税)の中に地方税が含まれていて、アメリカで私はそれを払っていました。

 ひろゆき:なるほど。じゃあどうして、脱税してるとか節税に熱心とかって書かれちゃったんですかね。

 竹中:私は「台帳課税主義」自体が問題だと昔から言ってきました。1月1日の住民票の台帳によって、しかも前年の所得に対して住民税がかかるっておかしいじゃないですか。居住地の問題だけでなく、それだと、リタイアした人や休職した人は大変なわけですよ。今年になったら所得がないのに、去年の所得を前提に税金を払わされるんだから。その「台帳課税主義」の問題を指摘した際の私の発言を部分的に切り取って、私の悪口を言うためだけにそういうことを吹聴されてきたんです。
********************

 

一部の抜粋なので、全文が読みたい方はリンク先をどうぞ。

 

さて、「トランプ氏の所得税報道に思う」という記事で、竹中氏と林真理子氏の対談の一部を紹介しました。
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2020/09/29/214446

正確には、<現代ビジネス 9/26(土) 7:01配信>が紹介している『週刊朝日』(2000年5月26日号)の対談です。

 

********************
 竹中 私は、作家の方こそ、海外で過ごすべきだと思いますよ。税金が減りますよ。
 林 どうしてですか?
 竹中 地方税を支払わなくていいんです。地方税は台帳課税主義で、一月一日時点で住民台帳に載っている人がそこの場所で払う。もちろん海外に生活の基盤があることが前提ですが、一月一日にどこの住民票台帳にも載っていなければ、払う必要ありません。
********************

 

<私は「台帳課税主義」自体が問題だと昔から言ってきました。>
と主張している割に、林真理子さんには堂々と勧めていますね?

 

米国在住が1993年~1996年。
週刊朝日の対談掲載が2000年。
2001年に経済財政政策担当大臣。
2002年に金融担当大臣も兼務。
2004年参議院議員に当選。郵政民営化担当大臣等に就任。
2005年には総務大臣、兼郵政民営化担当大臣に就任。

 

この間、竹中氏の言動についての報道は多数ありましたが、住民税の問題点や、その改正についての発言は、全く記憶にございません。
他の大臣でも閣僚だから、それなりの発言は可能だと思いますが、総務大臣こそは地方税制の総元締め、責任者ですよね?
自分自身の利益になることではないから、おかしいと思っていても主張しなかったのですか?
そうではないでしょ?
<「台帳課税主義」自体が問題だと昔から言ってきました。>
と、ひろゆき氏との対談で初めて言ったのではないですか?


<おまけ>
アメリカで地方税を納税したという当該納税証明書の提出も拒否している件。
<住民税脱税犯における偽計行為(続) 日本大学名誉教授・法学博士北野弘久>より
http://www.zsk.ne.jp/zeikei517/ronbun.html

 

そういえば、トランプ氏も納税証明書の提出を頑なに拒否していましたよね。

トランプ氏も竹中氏も、後ろめたいことがないのなら、さっさと提出すればいいのに。

東京オリパラ報告書

東京五輪の経費1兆4238億円、試算より292億円減…無観客での警備費縮減などで
読売新聞 2022/06/21 21:29
 東京五輪パラリンピック大会組織委員会は21日、東京都内で理事会を開き、最終的な大会経費の総額が1兆4238億円になったことが報告された。

 大会経費は通常の運営費に、大会延期に伴う費用や353億円の新型コロナウイルス対策費が上乗せされたが、無観客開催で警備費が縮減され、来日する大会関係者を絞ることで宿泊・輸送費を減らすなどの簡素化に努めたことから、昨年末に公表された試算より292億円減額された。負担の内訳は組織委が6404億円、東京都が5965億円、国が1869億円。

 昨年末の試算では、ほとんどの会場が無観客となってチケット収入が激減したことを受け、組織委の支出が収入を628億円上回った。超過分は「大会を安全に開催するために必要な費用」として都が負担することで3者が合意していたが、今回の節減に伴って都の負担額は219億円減少した。

 理事会では今月30日に組織委を解散することで合意した。27日の評議員会で正式に決定する。2013年9月の東京大会開催決定を受け、14年1月に設立された組織委は約8年半の活動を終える。
https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20220621-OYT1T50193/

 


このそばに<「男女平等」「対コロナ」評価…東京五輪・パラ 組織委が報告書>
というリンクもありますが、こちらは会員限定。

ということで、手元にある6月22日付けの読売紙面より抜粋します。

 

********************
 新型コロナウイルス関連では、選手や大会関係者を対象に101万4170件のスクリーニング検査を行い、陽性率は0.03%にとどまったとした。来日した大会関係者でコロナによる入院患者は6人で、地域医療への影響も最小限に抑えたと自己評価した。
********************

 

1,014,170の0.03%ということなので、304人ほどの方が陽性と判明した、ということですね。
昨夏から昨秋にかけての状況でこの割合というのは、少ないと評価してもよいのかもしれません(が、そうだと断定するだけの材料は私は持っていません)。

ただし、こういう部分もあります。

 

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大会期間中の熱中症患者は280人(うち選手153人)で11人が救急搬送されたと明記した。
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選手以外の一般の患者も大変ではありますが、選手で153人が熱中症を訴えたというのは、少なくない数字だと思います。
熱中症を訴えなかったとしても、競技のパフォーマンスに何らかの影響を受けたという選手は、もっと多かったことでしょう。

 

暑さは予想されていたとはいえ、これがアスリート・ファーストの大会なのか。

東京のような温暖湿潤気候(Cfa)の、しかも都市熱のある大都市では、7月から8月にかけてオリンピックを開催するのは、本来なら無理です。

次の開催予定地・パリ(Cfb=西岸海洋性気候)でも、時期をずらすことが望ましいとは思いますが、7月~8月の平均気温(摂氏)にして東京よりは5~6度は低いので、まだマシではあります。

もし、大スポンサーのアメリカの都合に開催時期を合わさなければならないのなら、東京のような気候条件の都市では開催すべきではない。
そういうことを、IOCやIPCへの報告書に織り込むべきです。

それこそが、今後のアスリートのためになるレガシーというべきだと思いますが、橋本聖子さん、いかがでしょうか。

再論・平昌五輪三位決定戦

古い話です。
平昌オリンピック女子カーリングの三位決定戦の英国の最終投のことを記事に書いたことがありますが、
https://jukeizukoubou.blog.fc2.com/blog-entry-2481.html

この試合についてAIで分析した記事を見つけました。

 

<平昌五輪2018>◾3位決定戦 ギリギリの最終局面 イギリスを追い込んだラストショット AI戦略分析/北海道大学大学院情報科学研究科 山本雅人教授【ロコ・ソラーレ アーカイブ
北海道新聞 2018/02/25 17:05
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/637131

 

カーリング戦略AI「じりつくん」というのは、最近になって存在を知りましたが、この平昌五輪の頃にはずでにあったのですね。
以下、その記事も参考に、三位決定戦の英国戦を、7E(エンド)終了時点から振り返ってみます。

 

7E終了 日2-3英 (「じりつくん」予想:日本の勝率44%
日本は1点リードされているが、次は有利な後攻。複数点取りたいところ。

8E 後攻:日本 藤澤最終投で1点のみ獲得。日3-3英日37%に低下)
次は日本が不利な先攻。英国は2点(以上)を狙ってもよいし、取れなさそうならブランクエンド(双方無得点)にして後攻を維持したまま最終エンドをむかえてもよいところ。

9E 先攻:日本 藤澤最終投で英国のガードの裏側に回り込み、出しにくい好位置でNo.1に。(日55%に勝率上昇)
   後攻:英国 最終投で自軍のガードに当てて日本のNo.1とともに出す(ピール)を狙ったが、日本のNo.1が残った。日本1点スチール。日4-3英日59%

10E 先攻:日本 藤澤最終投で、No.1となる位置を狙ったが、手前の自石に接触してNo.3にとどまった。(図1)

   後攻:英国 最終投で、No.3(日)に当てて、No.2(日)とともにテイクアウトすることを狙った。(このショットを選んだとき、英26%=日74%
   結果は、No.3(日)が中央近くに残り、No.1となった。
   日本スチール、日5-3英。日本が銅メダル獲得。

平昌五輪直後の私の記事では、英国最終投の意図がはっきりとはわからなくて、図2の黒と赤の矢印の間のどこか、と逃げたのですが(笑)
図3のような狙いだったようです。ただし、No.3(黄色)が黄緑色の矢印のようには飛ばず、中央付近に残ってNo.1となってしまいました(黄色の矢印)。)
なるほど、こういう意図だったのですね。

「じりつくん」は、英国がこのショットを選択したときの勝率を、No.1(赤)が飛びすぎる可能性を考慮して低く見積もっていたようです(図4の黒点線)。
実際にはNo.1はそれほど外に出なかったのですが、完全に出すはずのNo.3(黄色)が中央付近にとどまるという計算間違いが起きました。

ちなみに、「じりつくん」が最善と考えた英国のショットは、図4のオレンジ色のコースです。図では見えませんが、赤のコーナーガードに当てて、角度をつけてNo.3(黄色)にぶつけるという。
もちろん、コーナーガードに当ててコースを変えるというのは難しいショットなのですが、このショットに失敗した場合には中央付近のNo.3やNo.1には触らない可能性が高く、つまり赤のNO.1は動かない。ということは、英国の1点獲得は確実で、同点に追いついてエクストラエンド(延長)に持ち込むことができる、というわけです。
このショットを選択したときの英国の勝率は50%(じりつくん)。

そして、エキストラエンドでは英国は先攻に回りますから、その時点での勝率は日本有利になるはずです。
それでも、英国最終投の選択時点で、その「50%」が最善、ということは、「じりつくん」としては、その局面(英国最終投の直前)は、英国有利とは判断していなかった、ということになります。

 

なるほど。
私は平昌五輪の直後は、「意外に難しい場面で、英国はドローショットでもう1点を取りに行くぐらいだったかな」ぐらいの認識でした。
英国側や日本カーリング界では、「英国有利の局面でミュアヘッド選手が痛恨のミスをした」という声が主流のような印象でした。
「じりつくん」は、もちろん私よりは理論的にではありますが、英国有利とまではいえない(最善で英国の勝率50%)と判断していました。

AI「じりつくん」が絶対正しい、と主張するつもりはありません。
「競技者の直感」が、いつか理屈づけられて解明される可能性もあります。

しかしながら、カーリングにはさまざまな考え方ができること、奥深い楽しみがあることについては、間違いなさそうです。

日本の勝因として挙げるなら、やはり9エンドの1点スチールでしょうか。
その前の8エンドで複数点取りたいところが1点で終わってもあきらめず、9エンド、10エンドと不利な先攻で相手にプレッシャーをかけ続けたこと、というべきかもしれません。

 

日本選手権の記事で、ロコ・ソラーレは不利な先攻を苦にしていない印象、と書きました。
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2022/06/13/223553

もちろん、彼女たちに質問すれば、「(有利な)後攻の方が好き」という回答が返ってくると思いますが、相手側が後攻でも油断できない、いやらしいチーム(注:ほめています)といってもよいと思います。

ロシアを信用できない理由(書く必要もないことだけど)

鈴木宗男氏のブログの6月14日付け記事に対するコメント欄より

「占領下の市民が拷問を受けたり強制連行されてる状況では停戦なんてできませんよ。ロシアの撤退こそ訴えていくべき。」

 

これに対して、翌日の記事で、鈴木氏はこう返しています。

「○○さん、ウクライナ兵が何をしているか知っていますか。一方的情報のうのみは危険です。」
(ハンドルを「○○」に置き換えているのは私の判断です。)

 

前にも書きましたが、コメント欄を開放し、ご自分にとって不都合な意見に対しても(短文ではありますが)コメント返しをしているところは評価されてもよいと思っています。

しかしながら、「一方的情報のうのみ」をしているとすれば、それはロシア側情報に対する鈴木氏の対応の方でしょう。

 

ウクライナ兵が全て品行方正か、私は証明することができません。
しかし、ロシア兵が戦争犯罪か、少なくともそれに類する行為、その疑いが濃厚な行為を行っていることは、相当の確かさで間違いないものと考えています。

理由はいくつかあります。

 

1)一般的に、報道や意見の表明が制限されている国と、そうでない国との主張が対立している場合は、前者(制限されている国)の主張が虚偽である可能性が高い。

前者はロシアのほか、中国、北朝鮮などで、後者は日米豪欧などの主要国、いわゆる西側諸国が代表です。
どちらの国の政府も誤ちを犯す可能性はあるにしても、報道が自由な国では、その誤ちについてメディアなど政府以外の人間が暴くことができます。

鈴木氏はウクライナ政府や現地メディアの発表について信用できない(本音としては「信用したくない」かもしれませんが)と考えているかもしれませんが、少なくとも中露鮮よりは、ずっと信用できるものでしょう。
なぜなら、ここで重大な虚偽情報を流せば、頼りとしている西側諸国の信用を失ってしまうからです。

なお、日本を含む西側諸国のメディアの独自取材、複数の国連機関などの発する情報は、ウクライナよりロシアの情報の方が誤っている可能性がはるかに高いことを示しています。
また、避難などで安全な日本に居住しているウクライナ人やロシア人の発言も、ロシア軍やロシア政府の非道な行為について語っています。

 

2)ロシアの前身のソ連は、すでに戦争犯罪の名に値する行為を行っている。

日ソ不可侵条約を破棄して(この有効性に対する見解も日ソ間で違いがありますが)日本に参戦したソ連は、日本のポツダム宣言受諾後も戦闘を続け、旧満州などで日本の民間人に対する強姦や略奪などを多数行いました。
千島列島の占守島で日本軍がソ連軍に猛反撃して占領を遅らせなかったら、ソ連軍は北海道本体に侵入していた可能性があります。米軍の北海道進駐はまだ行われていませんでしたから。
最悪、鈴木宗男氏は「北日本民共和国」の出身になっていたかもしれないのです。

占守島満州などの旧日本兵は、シベリア抑留の対象となりました。これ自体が違法(ポツダム宣言違反)ですが、民間人も抑留されました。ウクライナなど、シベリア以外に拉致された人々もいます。
これらのことは、日本人の手により多くの記録や文学作品などに残されています。
鈴木氏は、これらも「一方的情報のうのみ」と思いますか?

 

3)ソ連もロシアも虚偽を主張した前歴がある。

これも、ウクライナに対しての話ではなく、日ソ、日露間の話です。
北方領土の返還交渉について、すでに合意したことを、後年になって虚偽の主張等で反故にされたことがあったはずです。
この件については鈴木氏の方が詳しいはずだと思いますが。

 

4)仮に、ロシアもウクライナも信用できないとしても・・・

もし、ロシアとウクライナ、双方とも信用できないとしても。
現実に国境を越えているのは、ロシア軍です。
ウクライナの主張を認めたとして、それに虚偽が含まれていたとしても、ロシア領内の人々の生命が直ちに危険になることはありません。
一方、ロシアの主張が虚偽であった場合、ウクライナ領内の人々に、直ちに生命の危険が及びます。
より緊急性が高い事態を想定して動くことが妥当適切なのは明らかと思います。

 

まあ、でも、鈴木氏も、ヤフコメなどでロシア擁護(というより西側批判)している人々も、こんなブログは読まないだろうし、読んだとしても理解できないだろうし、理解できたとしても言動を改めたりしないだろうな。

参議院でのグレンコ氏の発言ぐらいは、参議院議員としては少しは理解してほしかったところですが・・・

 

仮に利権や裏工作なんかがなかったとしても、
「人間は自分が信じたいものを信じる」ものだから。