介護報酬は引き下げ、賃金は上乗せ

いやあ、見出しを見て、不謹慎かもしれませんが笑ってしまいました。

介護報酬9年ぶり引き下げへ、賃金は上乗せ方針
(読売新聞 12月17日(水)3時0分配信)


「収入は減らすけど、支出(賃金)は増やしなさい」

ということですね?

ちなみに、記事の中身はこちらです。

 政府は16日、介護保険サービスの公定価格である介護報酬を2015年度から引き下げる方針を固めた。

 引き下げは9年ぶり。下げ幅は、4%程度を主張する財務省と、サービスの質の確保のため、微減にとどめたい厚生労働省との間で調整が続いている。一方、人手不足が深刻な介護職員の賃金は、月1万円程度増やせるようにする方針。

 引き下げは、消費増税の先送りで財源が限られる中、高齢化で急増する介護費用を抑えるのが狙い。下げ幅は、最終的には政府・与党で調整し、1月中旬に決まる見通しだ。
(以下略)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141216-00050144-yom-pol


さすが、国家公務員マジック!
あなた方なら、たとえ税収が減っても、自分たちの給料は増やせるかもしれません。

地方の国家公務員の給料を下げて、自分たち本省勤務の給料を上げればいいのですから、簡単なことかも。



処遇改善加算などでいくらか工夫をしたとしても、民間の感覚なら、本体経営で利益が見込めないなら撤退も視野に入ってくるのが普通でしょう。
しかも、今後どのような無責任報酬体系になるかわからないし。

さらに、国家公務員のお手盛り地域格差を基にして、介護報酬の地域単価の地域差を拡大するなら、地方での介護職員確保は、よけいに困難になります。

<参考>
大都市と地方、サービスが足りないのはどちらか
http://blogs.yahoo.co.jp/jukeizukoubou/33390069.html


なお、「社会福祉法人内部留保を使えばいい」というような実態を無視したタワゴトは無用ですので。

<参考>
「社福法人の内部留保批判」は賢くない ←この前後の記事も関連です。
http://blogs.yahoo.co.jp/jukeizukoubou/33471626.html