読売の社説

今回の総選挙期間中は、各政党の公約、マニフェストといったものについては、特にコメントしないつもりでした。
 
ただ、本日の読売新聞の社説が、
 
「あまりに立派」
 
だったので、それについて論評してみることにします。
(あくまで読売について、ということで、各政党の主張への賛否ではありません。)
 
原文はこちらです。
<エネルギー政策 安易な「原発ゼロ」は無責任だ>(2014年12月08日)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20141207-OYT1T50107.html
 
以下、画像にして、赤色で書き込んだのが、私のコメントです。
(どう見ても、同紙に対する批判になるので、公平を期するため、全文を紹介する形になります。)
 


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原発コストが安くないことについては、たとえばこちらで触れた大島氏の試算が参考になると思います。
 

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・・・と書いたのですが、調べたら同社の本社は千代田区のようで、さすがに皇居の近くというのは不適当かも。
なので、同紙の主筆とか、役員とか、そういう勇気ある方々のご自宅の地下でもけっこうです。
 

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火力発電自体が必ずしも割高ではない証拠に、関電が仙台港に火力発電を新設しようとしています。
 

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これは、民主の主張がどうこうというよりも、読売の理屈に疑問です。
「政府が・・・自治体による避難計画の作成を支援する体制を整えて」いて、それが本当に十分な支援体制なら、「責任ある避難計画」は作成できるはずでしょう?
「ハードルをいたずらに上げる」ことにはならないと考えざるを得ませんが。
それとも、「政府の自治体への支援体制が十分ではないから、責任ある避難計画はできそうにない」という理屈なのでしょうか?
 

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福島の原発事故以前、関西電力原発依存率は、たしか50%前後はあったはずです。
これ、読売や大手紙は批判していましたっけ?
あと、同紙も触れていませんが、原子力発電も二酸化炭素の排出には無縁ではありません。
ウランの採掘から濃縮までの過程や、廃炉廃棄物処理などでも二酸化炭素は出ます。
冷却水を通じて海水の温度を上げる、という指摘もあります。
 
蛇足ですが、民主や維新など、各政党の主張を、必ずしも肯定しているわけではありません。
与党が全面的にダメ、という記事でもありません。
 
ここで批判しているのは、あくまで読売の社説です。