統計資料で遊んでみる3

前記事の続きです。
 
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要支援2以下を介護保険の給付から除外すると、サービスを利用して心身の状況や生活を維持していた人たちが重度化するかもしれません。
そうなると、かえって要介護1以上の給付が増え、介護保険財政が悪化するかもしれません。
 
同様に、要介護1以下を切り捨てた場合も、要介護2以上が増大する可能性があります。
 
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切り捨てられた軽度者が、どれぐらい重度化するかは難しい推計ですが・・・・・・
 
・影響なし(全く重度化しない)
・全て重度化(便宜上、ひとつ重い介護度に移行)
 
この2つの推計の間のどこかになるでしょう。
 
要支援2以下を除外するなら、受給者の4割弱が重度化すれば、総費用はかえって増加する
という計算になりました。
「認定者の4割弱」ではなく、介護予防通所リハビリなどを含む「サービス受給者の4割弱」ですから、
起こり得る仮定だと思います。
 
ちなみに、要介護1以下の切り捨てなら、「採算ライン」は5割弱の線です。
 
もちろん、「採算が合った」としても、
切り捨てられた人々が生活の質の低下に苦しむ
という悪影響は避けられないでしょう。
 
(たぶん、もう少し続きます。)