LIFEの不具合

介護保険最新情報Vol966
「令和3年度介護報酬改定に関するQ&A(Vol.6)(令和3年4月15日)」より

通所介護、(介護予防)通所リハビリテーション、地域密着型通所介護、(介護予防)認知症対応型通所介護、看護小規模多機能型居宅介護】
○栄養アセスメント加算について
問2 要件として定められた情報を「やむを得ない場合を除き、すべて提出すること」とされているが、「やむを得ない場合」とはどのような場合か。
(答)
 科学的介護推進体制加算等と同様の取扱いであるため、令和3年介護報酬改定に関するQ&A(Vol.3)(令和3年3月26日)問16を参考にされたい。

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で、令和3年介護報酬改定に関するQ&A(Vol.3)を見ると、

 

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○科学的介護推進体制加算、自立支援促進加算、褥瘡マネジメント加算、排せつ支援加算、栄養マネジメント強化加算について
問16 要件として定められた情報を「やむを得ない場合を除き、すべて提出すること」とされていれるが、「やむを得ない場合」とはどのような場合か。
(答)
・やむを得ない場合とは、例えば、通所サービスの利用者について、情報を提出すべき月において、当該月の中旬に評価を行う予定であったが、緊急で月初に入院することとなり、当該利用者について情報の提出ができなかった場合や、データを入力したにも関わらず、システムトラブル等により提出ができなかった場合等、利用者単位で情報の提出ができなかった場合がある。
・また、提出する情報についても、例えば、全身状態が急速に悪化した入所者について、必須項目である体重等が測定できず、一部の情報しか提出できなかった場合等であっても、事業所・施設の利用者又は入所者全員に当該加算を算定することは可能である。
・ただし、情報の提出が困難であった理由について、介護記録等に明記しておく必要がある。

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まあ、実際、不具合は多そうです。

 

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2021.04.15
介護のデータベースLIFE、不具合の相談が相次ぐ 全老健が報告

老健の経営者らで組織する全国老人保健施設協会が、今年度から本格的に稼働する介護保険の新たなデータベース「LIFE」について、会員からの相談や不具合の報告が相次いでいると明らかにした。【Joint編集部】

既に厚生労働省へ、全てのLIFE関連加算のデータ送信に猶予期間を設けるよう申し入れている。15日に分かった。

LIFEの専用ページにログインできない、手順書通りに画面が遷移しない、バックアップファイルの移行がうまくいかない、ヘルプデスクからの回答が来ない − 。そうした連絡が多く寄せられているという。

老健は、「スムーズなスタートができない状況」「LIFEシステム自体に問題ありと考えられる事案もある」などと指摘。正常稼働の検証が終わるまでの数ヵ月間はデータ送信の猶予期間を、と求めている。

例えば今年度から新設された「科学的介護推進体制加算」など、LIFEへのデータ送信の猶予期間が既に設定されている加算もある。厚労省は先月16日に出した通知などに詳しいルールを記載した。

この猶予期間を適用する場合も、決められた項目の利用者情報の評価・記録が欠かせない。全老健も会員らに対し、「まずは必要な項目の評価・記録を」などと呼びかけている。
https://www.joint-kaigo.com/articles/2021-04-15.html

 

こんなこともあろうかと、パブリックコメントで指摘しておいたのですが、

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 科学的介護情報システム(LIFE)の信頼性は大丈夫か。システムやサーバー側の不具合で大きな支障が生じないか(失礼ながら、COCOA等、国が最近作成したプログラムで支障が生じている多くの例がある。)。また、加算要件に「フィードバックの活用」もあるが、フィードバック情報が個別の利用者には適当でない場合も考えられる。あくまで利用者の支援のための参考情報であり、利用者の意思や状況に反する強要が行われないように通知等に記載すべきである。
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2021/02/13/162904


その回答は、

 

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科学的介護情報システムの信頼性は大丈夫か。システムやサーバー側の不具合で大きな支障が生じないか。個人情報を知られたくない国民の権利の保障や利用の取扱いについても疑問がある。
また、加算要件に「フィードバックの活用」とあるが、フィードバック情報が個別の利用者には適当でない場合も考えられる。あくまで利用者の支援のための参考情報であり、利用者の意思や状況に反する強要が行われないように通知等に記載すべき。

 LIFEへのデータ提出に当たっては、氏名や被保険者番号等の個人情報は求めないこととしていますが、システムのセキュリティの確保につきましては、引き続き留意して参りたいと考えております。フィードバック情報は、ケアの質の向上に活用いただきたいと考えており、利用者単位だけではなく、事業所としての取組の見直しにおいても活用して頂くことを想定しております。
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2021/03/17/211718

 

システムのセキュリティについてではなく、システム自体の不具合については、留意してなかったのですかね?