各国死亡率の推移3

新型コロナウイルス関係については、WHOへの批判が多かったり、特定の国の発表データの信頼性に疑念があったりしていますが、人口百万人あたりの死亡者数という指標を使えば、ある程度は比較できるのではないかと思い、グラフ化してきました。

3月29日時点
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2020/03/29/100505

4月6日時点
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2020/04/06/225311

というところで、4月14日時点での状況です。

 

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1位になったスペインがイタリア(サンマリノを含む)を引き離していきましたが、ベルギーも急上昇して2位になりました。イタリアも増えていますが、先の2国(特にベルギー)が急激すぎます。

 

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上位3か国を除外すると、フランスも実は4月に入ってから急増していることが明らかになります。オランダ、スイス、米国も増えてはいますが、フランスや英国の上昇率の方が上回っています。ドイツは、これらの欧米各国の中ではましな方ですが、イランに似た上昇率となっています。下の方に固まって見えるアジア諸国と比べると、やはり急増といってよいレベルです。

 

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その固まって見えるアジア諸国ですが、フィリピンの上昇曲線が気になります。韓国は感染者数では落ち着いてきているように見えますが(ここにはデータは載せていません)、対人口死亡率の上昇率では日本などを上回っています。中国本土は統計の信頼性がどうかということでスルーするとして、対人口死亡率では緩やかな上昇のように見える日本も、感染者(というか、陽性と判定された人)の増加率は韓国などを上回っています。医療崩壊が起これば、死亡者数も急増するおそれが高く、だからこそ8割削減などが呼びかけられているのだろうと思います。