各国の状況(3/4-4/8)

前回は2月4日を基準日にして、それから3月4日までに新型コロナウイルス感染症による死亡者(人口100万人あたり)がどれぐらい増えたか、ということで記事にしました。
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2021/03/06/212524

 

今回は3月4日から4月8日までの増加状況について見ていきます。
ただし、人口3千万人以上の諸国に、ワクチン接種が進んでいるというイスラエルを加えた46か国が対象です。

 

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 ブラジルが急激に伸び、ポーランド、イタリア、ウクライナ、ペルーと続きます。

フランス、メキシコ、スペイン、米国は、いくらか緩やかですが、米国でもワクチンの効果が現れているというほどではありません。もっとも、ワクチン接種が進んだとしても、感染者数が減り、重症者数が減り、死者数が減るまでには多少なりとも時間がかかるのでしょうが。

  

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前回同様、中位グループでは、上位グループよりも縦軸の間隔を緩やかにしています。

アルゼンチン、ロシア、コロンビア、ドイツと続くあたりは、それほど傾向に変化があるようには見えませんが、イスラエルと英国はいくらか増加が緩やかになってきたように見えます。ワクチンの接種者が増えた効果でしょうか。これだけでは断定しにくいところですが。

 

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このグループとしては、フィリピンが急増しています。

日本は4月になって増加が緩やかになってきたように見えますが、2度目の緊急事態宣言の効果が(感染者数の減少から何週間か遅れて)ようやく出てきたのかもしれません。ただし、周知のとおり感染のリバウンドはすでに生じているので、今後は厳しい数値が出るおそれがあります。