厚生労働省発表の各国の感染者・死亡者のデータから。
以前にも記事にしましたが、感染者数は(検査についての各国の姿勢の差が大きく)比較が困難と考え、人口百万人あたりの死亡者数という数値でグラフ化しました。
それにしても、統計の信頼性が国によって異なるので、あくまでイメージぐらいに思っておいた方がよいかもしれません。
まず、死亡者の比率が上位の国々。
イタリア、スペインが突出しています。
イランも大変な状況には違いないと思いますが、ヨーロッパ勢の急増に比べると、一定の上昇率で耐えている、という見方もできるかもしれません。
オランダ、フランス、ベルギー、スイスといったあたりは、地理的にも文化的にも近接していて、急増曲線も似ています。英国は海を隔てていますが、首相など要人が感染するなど、厳しい状況で追っています。
ドイツは、近接する西欧の国々よりは持ちこたえている印象がありましたが、増加していることには変わりありません。検査が多いのは、やはり裏目に出たのでしょうか? まだ結論を出すのは早いかもしれませんが。
米国は、国民皆保険でないのが懸念されます。
中国の統計は疑問が多いのでスルーするとして、中東を含めたアジア系が比較的マシな印象があります。
ただし、日本にしても、何とか持ちこたえている、というところで、油断をすると一気に欧米に近づいてしまうかもしれません。
アビガン等の実用化とか、日本型BCGの効果とか、不確定の話が良い方に確定すればよいのですが。