金融審議会 ・市場WG報告書概要

「受け取らない」と麻生氏が発言して問題になっている金融審議会の報告書について。

この金融審議会 「市場ワーキング・グループ」報告書というのは、年金など社会保障について議論することを目的としたものではありません。

ざっと目を通しただけでも、
「高齢社会のあるべき金融サービスとは何か」
という、あくまで金融庁や金融業界などの立場から作り上げたものだということはわかります。

(報告書や関係資料は、こちらからダウンロード可能です。)
金融審議会 「市場ワーキング・グループ」報告書 の公表について
https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603.html

概要としては、こんなイメージ。

イメージ 1


(画像右下のプラスマークをクリックすると拡大表示されます・・・ヤフーブログでは。これが他ブログに移行した後はどうなるかわかりませんが。)

従来の社会、50代半ばで定年を迎えていた時代に比べれば、就労期間は高齢方向に延び、
それまでに蓄えた金融資産や退職金などを運用したりして、
資産の減少速度を緩やかにし、資産の寿命も延ばす。
そういう顧客にふさわしい金融関係サービスはどうあるべきか、というのがテーマであって、
今の年金制度を直接的に批判しているわけでは(たぶん)ないはずです。

顧客が認知症になった場合の資産運用の継続性についても触れています。
(たいした対応策は示されてはいなかったと思いますが。)

いずれにしても、

自分(たち)にとって不都合な内容のものは正式には受け取らないことにする

というのは、大臣としても、国会議員としても不適格だろうと私は思います。

<追記>
この人も理解力がない。(忖度力はあるのかもしれませんが。)

萩生田氏、「2000万円蓄え」の金融庁報告書は「評価に値しない」
産経新聞 6/11(火) 11:37配信)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190611-00000531-san-pol