2019-06-16から1日間の記事一覧

報告書本文5

(3)環境整備 (1)及び(2)では、高齢社会における金融サービスに関して、個々人の資産形成・管理での心構えやこれに対応した金融サービス提供者のあり方が重要であることを述べた。これに加えて、行政機関や業界団体などによる種々の環境整備も劣らず…

報告書本文4

(4)認知・判断能力の低下は誰にでも起こりうる 前述のとおり、わが国の高齢者は元気であり、たとえば60代ぐらいは昔のイメージの高齢者とは違う存在になりつつあるといえる。実際に、定年延長の影響もあり、多くの高齢者がいまだ現役で働き、社会の中で活…

報告書本文3

(4)金融環境に対する意識 では、こうした環境変化に対応して、国民は老後の生活をどのように意識しいるか。内閣府が実施した世論調査では、「老後の生活設計を考えたことがある」と回答した人は、全体で67.8%となっており、60代をトップに30代以上では軒…

報告書本文2

(2)収入・支出の状況 ア.平均的収入・支出 わが国では、バブル崩壊以降、「失われた20年」とも呼ばれる景気停滞の中、賃金も長く伸び悩んできた。年齢層別に見ても、時系列で見ても、高齢の世帯を含む各世代の収入は全体的に低下傾向となっている。公的…

報告書本文1

それでは、 金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」の本文を。 なお、<色付き>部分は、引用者が加工したものであるほか、脚注の表記などレイアウトを変更した部分があります。 1.現状整理(高齢社会を取り巻く環…