前記事でチラッと触れた、久しぶりに買った「週刊文春」の話。
兵庫県知事がらみではなく、他の記事も読んでいます。
たとえば、能町みね子氏(今回の記事では、敬称は全て「氏」に統一します。ただし、引用部分は除いて)の「言葉尻とらえ隊」という連載が載っています。
都知事選後に話題になっていた、石丸伸二氏に対する山崎怜奈氏のインタビューと、それに対する石丸氏の対応について、書かれていました。
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中継先の石丸に対する山崎の質問は確かに長文で少しわかりづらかったですが、要約すると、「小池さんのゼロ公約も、石丸さんも、他の候補者も、公約内に国政でできることと都政でできることの混同が見られた。石丸さんが今後やりたいのは国政/都政レベルでいえばどっちに重点がありますか?」という内容。
(中略)
ところがなんと石丸は、「小池ゼロ公約」と自分の公約が共通していると言われたと誤解し、「大っ変申し訳ないのですが、前っ提のくだりが全く正しくないなと!」と鼻で笑いながらカマします。さらに、「ゼロ公約と私が今回掲げた政策、どっこに共通点があると(笑)」と強い口調で質問をあざ笑います。(中略)
山崎は、小池と石丸の公約に共通点があるとは言っていません。両者とも国政でできることが公約に入っている、と言っただけ。(以下略)
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そうそう、それが気になっていたんです、私も。
といっても、「石丸氏がパワハラ体質」だとか、「山崎氏が不勉強」だとか、そういうジャンル?の問題ではなく、国政と都政(というより地方政治)との関係について。
たとえば、蓮舫候補の公約の最初の方に来ているフレーズ。
「現役世代の手取りを増やす―― 本物の少子化対策」
これ、結構なことだろうと思います。
近年では珍しく(?)蓮舫氏の主張に賛同できそうな。
ただし、国政レベルの政策ではないですか?
都政でも補助的に何かするとか、国政に対して知事が発信していくとかはできるかもしれませんが。
他の候補者も、これほど鮮明にではありませんが、その公約は国政がらみではないですか?
と突っ込みそうになるものはありました。
別にいいんですよ。
国政の問題が地方政治にも影響を与えているのなら、知事選で訴えても。
ただ、その公約の実現のために、国政と都政、どちらに出るのが有効か、という質問は、(まあ、現知事の小池氏は除くとしても)複数の候補者に対して質問が出たとしてもおかしくないと思いました。