サービスごと介護費用の推移

ひさびさ、統計を使って遊んでみます。
(いや、本当は遊んでいるつもりはないのですが。)
使うのは、介護保険事業報告です。

介護保険制度が始まった頃と比べて、各サービスの費用はどのように推移してきたか。
3年ごとに報酬改定があるので、その混乱(?)が落ち着いたであろう3年度目の費用額(単位:千円)を年度末1号被保険者数(単位:人)で割った数値で比較します。
まあ、被保険者1人あたりサービス費用額、としてもいいのですが、費用額には2号被保険者分も含まれているので、比較用の指標(目安)程度に考えた方がよいでしょう。
利用者1人あたりの費用額、ではないことにご注意を。)
なお、平成14年度の数値については、多少不正確なところがあります。
また、直近で掲載されているのは27年度データなので、それも参考表示しておきます。


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この表だけで、見るからに通所介護が増えていますが、グラフにするともっと目立ちます。
(グラフでは、金額の少ないサービスは省略しています。)



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施設サービスの減少傾向、訪問介護などの横ばい傾向などと比べて、通所介護の増加傾向は顕著です。

これでは、報酬改定時に「値下げ」の攻撃目標になることは避けられなさそうです。
通所介護の報酬を下げるべき、と本記事で主張しているわけではありません。)

そういえば、5年半ぐらい前に「通所介護、儲かりまっか」という記事を立てていました。
https://blogs.yahoo.co.jp/jukeizukoubou/30163903.html

あの頃に参入した通所介護事業者は、儲かっているのでしょうか?