東京五輪と震災復興

シリーズ東日本大震災
復興 正念場の夏 ~"建設バブル"と被災地~

初回放送:総合2014年7月25日(金)午後10時00分~10時49分

震災からの復興で大きな課題となっている「住宅の再建」。いま思わぬ壁が立ちはだかり、先行きに暗雲が立ちこめている。全国で起きている「建設バブル」だ。各地で公共事業が増加し、景気回復に伴いマンション建設なども進む中、住宅再建に必要な「人材」が不足、コンクリートなどの「資材」も高騰し、復興を思うように進められないことになっているのだ。こうした事態に手をこまねいて復興を遅らせていっていいのか・・・。災害公営住宅の建設が今年ピークを迎える宮城県の担当者、住宅再建を担う地元の業者、そして自宅の再建を目指す被災者はそれぞれ、強い思いを抱き、様々な困難にぶち当たりながら「危機的な状況」を乗り越えようと苦闘を続けている。
2020年に東京五輪が控えるなど、人材と資材の全国的な不足と値上がりが当分続くと見込まれている。

この夏、住宅再建に走り回る男たちにカメラが密着。現場のルポをみつめながら、正念場を迎えている「復興」の進め方を考えたい。


 
何かというと、「NHKスペシャル」の番組紹介文です(赤色拡大文字強調は引用者が行いました)。
 
この番組を全て見たわけではないのですが、見た範囲内では東京オリンピック関連の建設工事は、やはり被災地の復興工事に大きな影響を与えているな、と思わせる印象でした。
もちろん、なんとかミクスとか、他の要因による人材不足、資材不足もあるとは思いますが。
 
東京五輪の開催決定時に、
「東京のインフラ整備に資源が集中し過ぎて、被災地の復興に悪影響が出ないようにしていただきたい。」
と書いたのですが、まさにその危惧が現実のものとなってしまった、ということで。
 
開催決定時の都知事で後に辞職した人、その前の都知事で国政に転身(復帰)した人、いずれも総合的には(物書きとしてはともかく政治家としては)評価していない人物なので、このようなことまで配慮していたとは思っていませんが、それにしても、やはり、
この程度の人物(たち)が首都で首長に選ばれているということは残念です。