介護保険制度と小泉純一郎氏

前記事(というよりメモ)を見ると、小泉純一郎氏というのは、意外に介護保険に縁があるという印象です。

介護保険法成立時の厚生大臣
・その後の最大の制度変更である(現行の)予防給付など平成18年度(及びその半年前のホテルコスト導入)改正法成立時の首相

もっとも、介護保険制度の創設については、同氏以前の歴代の厚生大臣の下で検討されてきました。
18年改正については、やはりそれ以前から検討されていたことではありますが、小泉政権はその前から続いていたので、同氏やそのブレーンである竹中平蔵氏らの政治路線と無縁であるとはいえません。

小泉氏と言えば、17年9月の(ほぼ)郵政民営化のみを論点に訴えた総選挙で大勝したことが有名です。
介護保険の18年改正については、(私の記憶では)全く選挙の論点にもされていなかったと思いますが・・・・・・この法案は、自公だけでなく民主も賛成したんですよね、たしか。

ちなみに、小泉氏のようなワンフレーズ選挙が許されるなら、私ならこんな政策を掲げたいところです。

「予防給付を介護給付に統合し、効率的かつわかりやすい介護保険制度

もう少し具体的には、

1)居宅介護支援事業所のケアマネが要支援者も含めてケアマネジメントを担う。
2)利用者にとって最善のケアプランが確保されるよう、併設サービスをケアマネに強要する経営者を排除する罰則規定などを作る。
3)地域包括支援センターは、予防給付プランではなく地域ケア支援業務に専念する。
 
ミニ政党なら、こういう公約(マニュフェスト)もあり得ると思います(有権者に受け入れられるかどうかは疑問ですが)。
 
でも、政権の座を争う大政党では、もっと包括的な公約(マニュフェスト)を作らざるを得ないのでしょうね(小泉氏のような場合を除く)。