大嘗祭への公費支出に異議=秋篠宮さま、誕生日会見で-「聞く耳持たず残念」
(2018年11月30日00時25分)
秋篠宮さまは30日、53歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、同妃紀子さま(52)と宮邸で記者会見し、皇太子さまが即位後に臨む大嘗祭への公費支出について「(手元金の)内廷会計で行うべきだ」と異議を唱え、「身の丈に合った儀式」とするのが本来の姿ではないかとの考えを示した。
こうした考えは宮内庁の山本信一郎長官らに伝えたが、「話を聞く耳を持たなかったことは非常に残念だった」と苦言も述べた。
大嘗祭への公費支出をめぐっては、宗教的色彩が強い儀式であるため、憲法が定める政教分離に反するとの批判がある。ただ、来年11月の大嘗祭では平成初めの前例を踏襲し、公費である宮廷費を支出することが決まっている。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018113000014&g=soc秋篠宮さまは30日、53歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、同妃紀子さま(52)と宮邸で記者会見し、皇太子さまが即位後に臨む大嘗祭への公費支出について「(手元金の)内廷会計で行うべきだ」と異議を唱え、「身の丈に合った儀式」とするのが本来の姿ではないかとの考えを示した。
こうした考えは宮内庁の山本信一郎長官らに伝えたが、「話を聞く耳を持たなかったことは非常に残念だった」と苦言も述べた。
大嘗祭への公費支出をめぐっては、宗教的色彩が強い儀式であるため、憲法が定める政教分離に反するとの批判がある。ただ、来年11月の大嘗祭では平成初めの前例を踏襲し、公費である宮廷費を支出することが決まっている。
宮内庁長官「政治的発言に当たらず」=大嘗祭予定通りに-秋篠宮さま記者会見
(2018年11月30日00時57分)
大嘗祭に関する秋篠宮さまの発言について、宮内庁の山本信一郎長官は30日までに、大嘗祭の費用を宮廷費から支出することは決定済みだとして、「政治的な発言には当たらない」との認識を示した。
長官は「発言は持論をお述べになったものと理解している。宮廷費から支出することは決定済みで、宮内庁としてはこれからもその方針に従って準備を進めていく」と述べた。
自身が秋篠宮さまから大嘗祭に関する意見を聞いていたことを認めた上で、秋篠宮さまには大嘗祭が皇位継承に伴う重要な伝統的儀式であることや、前回の大嘗祭の際にさまざまな議論がされた結果として宮廷費から支出することになった経緯などを説明してきたと指摘。「聞く耳を持たなかった」と秋篠宮さまが述べられたことについては「そのようにお受け止めになったのであれば申し訳なかった」と話した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018113000015&g=soc大嘗祭に関する秋篠宮さまの発言について、宮内庁の山本信一郎長官は30日までに、大嘗祭の費用を宮廷費から支出することは決定済みだとして、「政治的な発言には当たらない」との認識を示した。
長官は「発言は持論をお述べになったものと理解している。宮廷費から支出することは決定済みで、宮内庁としてはこれからもその方針に従って準備を進めていく」と述べた。
自身が秋篠宮さまから大嘗祭に関する意見を聞いていたことを認めた上で、秋篠宮さまには大嘗祭が皇位継承に伴う重要な伝統的儀式であることや、前回の大嘗祭の際にさまざまな議論がされた結果として宮廷費から支出することになった経緯などを説明してきたと指摘。「聞く耳を持たなかった」と秋篠宮さまが述べられたことについては「そのようにお受け止めになったのであれば申し訳なかった」と話した。
考え方はいろいろあるだろうと思います。
大嘗祭の費用負担自体の問題(違憲・合憲だけではなく、妥当性なども)、皇族が宮内庁(長官)に批判的な発言を公の場で行うこととか。
ただ、「記者会見要旨」の該当部分を読むと・・・
大嘗祭の費用負担自体の問題(違憲・合憲だけではなく、妥当性なども)、皇族が宮内庁(長官)に批判的な発言を公の場で行うこととか。
ただ、「記者会見要旨」の該当部分を読むと・・・
-代替わり行事や儀式に関する具体的考えを。
皇室の行事にはある程度私の考えもあって良いのではないか。大嘗祭はある意味宗教色が強いものになる。国費でまかなうことが適当かどうか。私は平成の大嘗祭の時にもそうすべきではないという立場だった。今回も結局その時を踏襲することになったが、すっきりしない感じは今でも持っている。宗教行事と憲法との関係はどうかという時、やはり内廷会計で行うべきだ。大嘗祭自体は相当な費用がかかるが、絶対にすべきもの。ただ、できる範囲で身の丈に合った儀式にするのが本来の姿ではないか。そのことは宮内庁長官などにかなり言っているが、そこを考えること、言ってみれば話を聞く耳を持たなかったのは非常に残念だった。
皇室の行事にはある程度私の考えもあって良いのではないか。大嘗祭はある意味宗教色が強いものになる。国費でまかなうことが適当かどうか。私は平成の大嘗祭の時にもそうすべきではないという立場だった。今回も結局その時を踏襲することになったが、すっきりしない感じは今でも持っている。宗教行事と憲法との関係はどうかという時、やはり内廷会計で行うべきだ。大嘗祭自体は相当な費用がかかるが、絶対にすべきもの。ただ、できる範囲で身の丈に合った儀式にするのが本来の姿ではないか。そのことは宮内庁長官などにかなり言っているが、そこを考えること、言ってみれば話を聞く耳を持たなかったのは非常に残念だった。
記者からの質問に対して詳しく答える、という形で、一番上の記事を読んだときよりは厳しい発言という印象が薄れているようにも思えます。
国事行為として行われる行事については発言しないが、皇室の行事として行うのなら、憲法との関係や国民負担(税金)との関係もあり、(皇室側から)遠慮してもよいのではないか、という主旨なのかな、とも。
上から2番目の宮内庁長官の発言記事も踏まえると、ひょっとしたら、殿下がこういう発言をされる、宮内庁はこういうコメントをする、というような調整ができていたのかもしれない、とも思ったりしますが、これは深読みしすぎかもしれません。
私自身は、憲法第4条第1項の解釈について、
天皇や皇族は、国政に影響が出る可能性がある事項について発言することはできないのでしょうか。 「権能を有しない」ということなので、天皇の発言により決定することはできません。 でも、「しんどい」とか「不安に思っている」とか発言することすら許されていないのでしょうか。https://blogs.yahoo.co.jp/jukeizukoubou/34922709.html
さらに深読みすれば、いずれ現皇太子殿下から秋篠宮殿下への代替わり、ということもあるので、(そのときには当事者なので発言しにくいけれど)それまでに政府や国民の間で考え方を整理しておいてね、というメッセージのようにも思えます。