チェーン義務化案についての意見など

前記事の続きです。

積雪地域といっても寒冷の北海道から西日本の日本海側に至るまで、雪の質や量も、地域事情も差があります。
だから、私が知る限り、ではありますが、冬季にスタッドレスタイヤに換装する普通車・軽自動車等に乗っている人間のうち、多くは(比率は調査していませんが)チェーンを装着することなく春を迎えます。

だから、スタッドレスタイヤだけでなくチェーンも装着しないと通行禁止、というような事態はあまり想定しておらず、前記事のような規制案には疑問を感じる人間が多いのだろうと思います。

この規制について審議された、国交省の「冬期道路交通確保対策検討委員会」の資料を見てみました。
http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/toukidourokanri/index.html


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(画像右下付近にマウスを近づけて、+マークをクリックすると、拡大表示されます。)
「暖冬」といわれながら、また降雪量合計は減っているのでしょうが、24時間降雪量は逆に増えているようです。
「線状降水帯」などで大雨が集中し豪雨災害が多発しているのと、ちょっと似ていますね。


こういう気象のワイルド化の中で、

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 送迎加算について、自動車維持費等が減少しているという理由で引き下げる案となっているが、原油やガソリン価格は上昇傾向であり、中山間地域や雪の多い地域では悪路を走行することが多いため燃費も伸びず、むしろコストが増加しているため、むしろ引き上げるべきではないか。また、重度障害者への送迎はそのための体制を整える必要があるため、更に評価してほしい。
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という真っ当なパブコメ意見に対し

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 送迎加算については、年ベースでの自動車維持費が減少していることから一定の適正化を図り、その上で、生活介護における送迎については、重度者等を送迎した場合に更に評価を行います。
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という回答をする変な官庁もありますが、本件に関係ないのでおいといて・・・・・・
https://blogs.yahoo.co.jp/jukeizukoubou/35621140.html



○冬タイヤを装着していても、縦断勾配5%を超える区間では立ち往生が多く発生
○冬タイヤを装着している車両のうち、チェーン未装着車が9割弱を占めている。
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というような資料から、

・チェーン未装着の大型車が滞留に大きな影響を与えることから、車両の通行を制限ではなく、大型車の通行を制限すべき。

という意見も、上の「冬期道路交通確保対策検討委員会」で出ていたようです。

難しい問題ではありますが、チェーン装着車限定は、まず大型車のみに適用してみる、という選択もありかな、と思います。

それにしても、積雪地の訪問通所サービス(介護保険障害福祉サービスも)の報酬評価が低いような気がしますが・・・