私は読売新聞の社説には、疑問や反対の意見を持つことがときどきありますが、今回は賛成です。
皇位継承と改元 国民生活に配慮し準備進めよ
(2018年11月09日 06時07分)https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20181108-OYT1T50164.html
抜粋します。
新元号については、事前の公表を検討している。即位の1か月前を想定する。国民の利便性を考えれば、妥当な判断だろう。
平成に代替わりした30年前に比べると、コンピューターが広く普及し、社会全体が情報システムに依存するようになっている。
中央省庁や自治体、民間企業は、様々なシステムの改修を行わなければならない。官民は、総力を挙げて対策を急いでほしい。
自民党内には「元号は即位後に公表するのが筋だ」と、事前公表に反対する意見がある。
政府は既に、改元に伴う混乱を避けるため、プログラムの和暦から西暦への変更を進めている。即位後の公表が原因でトラブルが生じれば、「元号離れ」に一層拍車がかかるのではないか。
平成に代替わりした30年前に比べると、コンピューターが広く普及し、社会全体が情報システムに依存するようになっている。
中央省庁や自治体、民間企業は、様々なシステムの改修を行わなければならない。官民は、総力を挙げて対策を急いでほしい。
自民党内には「元号は即位後に公表するのが筋だ」と、事前公表に反対する意見がある。
政府は既に、改元に伴う混乱を避けるため、プログラムの和暦から西暦への変更を進めている。即位後の公表が原因でトラブルが生じれば、「元号離れ」に一層拍車がかかるのではないか。
1か月前では遅いと思いますが、公表しないよりはずっとましです。
【天皇陛下譲位】新元号の公表は即位日に 日本会議議員懇談会が見解
(産経新聞 2018.6.5 23:24)
超党派の保守系議員でつくる「日本会議国会議員懇談会」(会長・古屋圭司衆院議院運営委員長)は5日、国会内で総会を開き、新元号の公表は皇太子さまが即位される来年5月1日を原則にすべきだとの見解をまとめた。「平成(であるうち)に公表されれば、二重権威を生み出す恐れがある」と指摘した。
https://www.sankei.com/politics/news/180605/plt1806050050-n1.html(産経新聞 2018.6.5 23:24)
超党派の保守系議員でつくる「日本会議国会議員懇談会」(会長・古屋圭司衆院議院運営委員長)は5日、国会内で総会を開き、新元号の公表は皇太子さまが即位される来年5月1日を原則にすべきだとの見解をまとめた。「平成(であるうち)に公表されれば、二重権威を生み出す恐れがある」と指摘した。
「二重権威」?(笑)
平安末期の院政時代ですか(爆)
その昔、天皇や上皇に政治的権威も権力もあって、天皇と院(上皇)から相反する命令が出ていたような時代ならともかく、今の立憲君主制、象徴天皇の時代に、
次の元号が公表されているからといって現天皇と次期天皇の間で何の対立が起きるのですか?
元号法に「元号は、皇位の継承があつた場合に限り改める。」とあるから、継承までは駄目?
いや、法令の正式改正前に法令案、告示案を公表している例はたくさんあるでしょうが。
(介護保険の政省令や報酬告示など。)
いや、法令の正式改正前に法令案、告示案を公表している例はたくさんあるでしょうが。
(介護保険の政省令や報酬告示など。)
これは日本書紀と古事記に記されたお話。ある日、仁徳天皇は高殿に登り、国土を眺めていました。 (仁徳天皇) どの家からもかまどの煙が上がっていない。何も煮炊きするものがないほど民は貧しいのか。よし。 (ナレーション) 民の貧しさを嘆き、仁徳天皇は向こう3年間税を免除することにしました。自らも質素倹約の生活を送り、宮殿が荒れ 雨漏りをしても修理しないほどでした。そして、3年後。 (仁徳天皇) 家々のかまどからたくさんの煙があがるようになって、私は豊かになった。これからは心配ない。 (磐之媛命) 私たちは屋根に穴が空いたまま暮らしています。どうして豊かになったとおっしゃるのですか。 (仁徳天皇) 民が豊かになったのだから、私も豊かになったということだ。「心優しき仁徳天皇の物語 はじまりや堺、仁徳天皇陵古墳を散策(テキスト)」(堺市ウェブサイトより)
http://videochannel.city.sakai.lg.jp/ch2/hajimariya_sakai/hajimariya_02_text.html
ご自分の生活や宮殿より、民の生活を心配する、というのが伝統です。
この3年間の免除の後も、近臣の進言にもかかわらず、さらに3年間の免除を行った、という話もあります。
この3年間の免除の後も、近臣の進言にもかかわらず、さらに3年間の免除を行った、という話もあります。
まあ、この仁徳天皇の逸話がどこまで正確か、というようなことについては、学術的な議論はあるのかもしれません。
でも、
でも、