水害の記憶2(画像漏れ修正)

お盆ということで、豪雨災害で被害を受けた墓石のことなどがテレビに出ていました。

「うちの水害」では墓は無事でしたが、ちょっと離れた地域では、河川のそばの墓地にある墓石が流されたり(なんという水流!)、泥水で汚れたり、大変なところがありました。

「早く元どおりにしてご先祖さまを安心させたい」というようなお気持ちもわかりますが、
まずは生きている人間さんの生活を優先させて、お盆には間に合わなくても、
秋の彼岸か、正月までには、ぐらいの感じで考えてもバチは当たらないのではないか、などと思ったりします。

ちなみに、災害で被害を受けた墓石の復旧費用は、所得税の雑損控除の対象になり得ます。

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問 墓石が大震災により倒れたことから、元に戻すための修繕を行いました。これに要した費用は、雑損控除の対象となりますか。
(答)
  墓石については、生活に通常必要な資産と解されることから、大震災により倒れた墓石の原状回復費用は、雑損控除の対象となります。
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これは東日本剤震災のときの国税庁の見解ですが、水害ではダメとする理由がないので。


では、人間さんの生活の復旧について。

まず、濡れた畳、じゅうたん、カーペットのようなものは、普通は捨てるしかありません。
水を吸って重たい(墓石よりは軽いですが)、ちょっと放置するとカビが生える、という困ったものですが、
共同の災害ゴミ置き場などへ運ぶか、有償でも業者に頼んで引き取ってもらうか。
住宅本体と違って、乾かしても(乾きませんが)使えません。

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床板は、釘付けされていても外して、水洗いして、乾かしました。
夏なら晴天が多いし気温も高く、すぐに乾くでしょうが、うちのときは秋でした。
乾くのに時間がかかるので、日光を有効に使うために、板をひっくり返したり、入れ替えたりしたような記憶があります。

床下には土砂や泥が残されているので、取り除きました。床板以外の外せない部分もきれいにします。
その後は、これまた乾かすこと。
なお、うちのときは消毒用の消石灰の配布があり、床下などにまきましたが、これについては「消石灰は使わない」というような考え方も出てきているようです。

とにかく、乾燥させること。

今回の7月豪雨の被災者の方は、暑い時期の作業で本当に大変ですが、
もしも秋の被災に比べていくらかでも有利な面があるとしたら、冬に向かう時期よりは乾きやすいということ、
それから昼間の(明るくて作業しやすい)時間が長いということが挙げられると思います。

壁は材質や浸水の状況(高さなど)によって異なるでしょうが、
カビが生えたりはしたので、消毒用エタノールエチルアルコール)をしみこませた布で拭き取ったり、予防的に拭いたりしました。
これはけっこう効果があったと思います。

(たぶん、つづく)