とうとう負けました

負けちゃいました。

都議会自民党のことではありません。
藤井聡太四段の連勝記録が止まったことです。



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これは、対戦相手の佐々木五段は強いから、番狂わせとかではありません。
この竜王戦の場合、各組の優勝者や(最上位の)1組の成績上位者など、そのときに強い(あるいは調子がよい)棋士とあたることになるため、もともと勝ち抜くのは容易ではない、ということがあります。

これが(名人戦の予選としての)順位戦なら、不調の棋士や、上のランクから落ちてきた棋士が相手となる場合もあるので、多少は違いますが・・・その代わり、その順位戦というリーグ戦を昇級していくのが難しいし、時間がかかります。少なくとも、プロ入りした年に挑戦者になることはあり得ません。

ちなみに、現在の将棋のタイトル戦は以下のとおり。

竜王戦:以前の十段戦を発展的に解消し誕生。契約額・賞金額第1位。予選1~6組の優勝者(又は成績上位者)が本戦トーナメントを戦い、挑戦者を決める。2日制七番勝負。

名人戦:江戸時代の家元制の流れを継承する最古のタイトル戦。A級・B級1組~C級2組という順位戦が予選の性格を持ち、最上位のA級優勝者が挑戦者となる。2日制七番勝負。
この2者が別格の序列。

以下、契約金額順(らしい)

叡王戦:これまでの電王戦(コンピュータソフトとの戦い)の棋士側予選であった棋戦を改変してタイトル戦化。1日制七番勝負。持ち時間を対局者が選択できる(1・3・5時間から)。ただし、最終第7局にもつれ込んだら6時間。今年度がタイトル化後の実質第1期。

王位戦:予選勝ち抜き+シード者で紅白2リーグを作り、各リーグの優勝者が対戦して挑戦者を決める。2日制七番勝負。

王座戦:予選はあるが、わりと普通のトーナメントで挑戦者を決定する。1日制五番勝負。
棋王戦:これもトーナメント型であるが、準決勝以上は敗者復活戦がある。以前は復活の範囲がもう少し広かった。1日制五番勝負。

王将戦:予選勝ち抜き+シード者で挑戦者決定リーグを作り、優勝者が挑戦者となる。2日制七番勝負。以前は三番手直りの指し込み制で、3勝差(3連勝など)で半香落ち(香車落ちと平手戦を交互に指す)となる規定があった。いろいろあって四番手直りとなった。ただし、4勝差の時点でタイトル戦としては必ず決着がつくので実際には香落ち番は指さない。

棋聖戦:以前は年2回のスピード棋戦だった。今は他棋戦同様、年1回のトーナメント戦で挑戦者を決定。1日制五番勝負。


けっこう、タイトル戦ごとに個性があります。
普通のトーナメント形式であったとしても、持ち時間や、予選の仕組み(一次予選や最終予選など)、女流棋士やアマチュア枠があるかないか、何人か、など、微妙に違いがあったりします。

これに比べれば、衆議院参議院なんか、選出方法にほとんど差がない、同じようにも思えます。
憲法改正を考えるのなら、この二院制の問題も考えた方がよいのでは・・・・・・

などと、ちょっと無粋なことを書いてしまいました。