坂井豊貴「多数決を疑う-社会的選択理論とは何か」 (岩波新書)
本書は、別に民主制より独裁制の方がよい、などという主張ではなく、現在よく用いられている多数決が、必ずしも人々の意思を適切に集約しないのではないか、と投げかけています。
一般に用いられている多数決は、1位に1点、2位以下には全て0点を付けるという方法です。
それ以外の方法として、1位に3点、2位に2点、3位に1点という加点をして、その合計で優劣を定める(ボルダルール)。
あるいは、1位に1点、2位に1/2点、3位に1/3点、4位に1/4点、5位に1/5点という方法(ダウダールルール)。
懲役3年:1名、懲役4年:2名、懲役5年:2名、懲役6年:4名
一票の格差が話題になりますが、本書の考え方も参考にしたいところです。
もっとも、本書の内容を理解できない政治家がいるのではないか、とか、
そもそも国民の意思の集約結果に従う気がない政治家もいるのではないか、とか、
いろいろ気になることころはありますが。
そもそも国民の意思の集約結果に従う気がない政治家もいるのではないか、とか、
いろいろ気になることころはありますが。