夫婦別姓、自民支持で賛成63% 首相と意見の違い鮮明
共同通信 10/13(日) 23:18配信
共同通信社の第1回衆院選トレンド調査で、選択的夫婦別姓制度の導入への賛否を尋ねたところ、自民党支持層の63.7%が賛成と答え、全体の66.9%に近い結果となった。石破茂首相は9月の党総裁選で導入に賛成していたが、首相就任後は「さらなる検討が必要だ」と態度を後退させており、支持層の意見との違いが鮮明になった。
主な支持政党別に見ると、賛成は立憲民主党が72.6%、日本維新の会71.0%、公明党74.3%、共産党85.9%、国民民主党69.0%。「支持する政党はない」とした無党派層は70.7%だった。
現役世代と高齢層では賛否の違いが目立った。30代以下の若年層は76.5%、40~50代の中年層は72.8%が賛成したのに対し、60代以上の高年層は56.1%と差がついた。男女別では女性の70.2%が賛成し、男性は63.3%だった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/32552b786a41ba903e8eb3d5c9988043b7122fce
記事添付の画像を使うと、著作権法の問題があるかもしれないので、(面倒だけど)支持政党別の割合を書いておきます。
自民:賛成63.7% 反対28.0% わからない・無回答8.3%
立民:賛成72.6% 反対17.7% わからない・無回答9.7%
維新:賛成71.0% 反対26.9% わからない・無回答2.1%
公明:賛成74.3% 反対 7.9% わからない・無回答17.8%
共産:賛成85.9% 反対 8.2% わからない・無回答5.9%
国民:賛成69.0% 反対29.2% わからない・無回答1.8%
支持する政党はない
賛成70.7% 反対13.8% わからない・無回答15.5%
公明党支持者が、意外に?賛成が多く、というより反対が少ない。
国民民主党支持者は、賛成は自民支持者に次いで少なく、反対は最多。これもちょっと意外。
注意するとすれば、各党の支持者であって、国会議員やその立候補(予定)者の意向ではないこと。
それに、賛成か反対かを問う調査で、「旧姓を通称とする制度の拡大」等の選択肢を示した調査ではないということです。
NHKの2024年4月の調査も、賛成と反対とを問うものです。
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2024/05/03/152312
内閣府の2021年12月調査は、「通称使用についての法制度を設ける」という選択肢を入れています。
https://survey.gov-online.go.jp/r03/r03-kazoku/
念のため。<「通称使用の拡大」を選択肢に入れる方が正確>という意味ではありません。
アンケートというのは、問い方を変えれば、微妙に数字が変化するものだから、それに留意する必要がある、ということです。
たとえば「通称使用の拡大」については、日本国内ではともかく、海外では通用しない(あるいは弊害が多い)という例が、少なからず報告されています。
<例>
「一番の悩みは海外で自分の名前を使えないということです」 法律婚をした研究職M.Mさんが抱える悩み
https://chinjyo-action.com/my-name-cant-used-overseas-mm/
特許や論文などの世界でも、日本国内のようには通用しないことが、経団連等から指摘されています。
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2024/06/21/211030
内閣府の調査で「通称使用の拡大」を選択した人に、その方法が海外で活躍する場合には弊害が多いことを伝えたうえで、次善の選択は何か尋ねたら、どういう結果が出るか、興味深いところです。
「書評・多数決を疑う」で触れたように、
https://jukeizukoubou.blog.fc2.com/blog-entry-2109.html
1位に3点、2位に2点、3位に1点という加点をして、その合計で優劣を定める(ボルダルール)方法もあります。
なお、この夫婦選択別姓制度についての調査で、ほぼ共通しているのは、女性の方が賛成が多いこと、男女問わず若い世代(現在子育て中や、これから子を生み育てる世代)の方に賛成が多いことです。