兵庫県知事選挙が告示されました。
立候補者は届出順に
前参議院議員の清水貴之氏(50)
前尼崎市長の稲村和美氏(52)
前知事の斎藤元彦氏(47)
共産党が推薦する医師の大澤芳清氏(61)
レコード会社社長の福本繁幸氏(58)
政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)
ニュース分析会社社長の木島洋嗣氏(49)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20241031/2020026844.html
この手の選挙で、たぶん当ブログ史上、初めて支持候補を明らかにします。
立候補予定者は一部入れ替わりがありましたが、結論的には、この記事と同じ、現時点の兵庫県に限り、という条件付きで、稲村氏を推します。
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2024/10/09/213152
で、一番上のリンク先のNHKの音声を聞くと、立花氏が、実は重要なことを口にしています。
「百条委員会も第三者委員会も斎藤さんが白か黒か出てない」
「第三者委員会」というのは「第三者機関」のことでしょうが、二番目のリンク先の注で書いているように、たしかにツッコミどころがなくはありません。
県議会としては、百条委員会の進行を見て、斎藤氏、側近幹部(牛タン俱楽部)、一般職員の証言の食い違い(斎藤氏のみが認めていない等)もあり、「これは明らかに黒だな」と判断したのでしょう。
将棋でいえば、AIの評価値が99:1ぐらい、カーリングでいえばコンシード必至、というあたりで。
ところが、斎藤氏がそれを認めなかった。
ルール上は、代償なしに飛車角を取られても、詰まされない限りは対局を続けることができ、「投了」は強制されません。
普通のプロ棋士なら投了するところ、と議会が判断しても、斎藤氏は普通の棋士ではなかった、ということで。
で、立花氏の発言。
「白か黒か出てない」
つまり、これから黒と結論が出る可能性がある。
そうなると、また知事選を行わなければなる。18億円か、物価高騰で、それ以上の費用をかけて。
刑事裁判なら、「疑わしきは罰せず(被告人の利益に)」ですが、政治家は、特に首長はそれではダメです。
というか、「斎藤氏は黒だよな」と判断したであろう人間が、心理的に斎藤氏に近かった人物の中で2名はいます。
1人は前副知事の片山氏。だから一緒に辞職しよう、と知事に繰返し進言した。
もう1名は、斎藤氏の以前の上司で、かつ斎藤氏も尊敬していたらしい吉村大阪府知事。たしか、相当な時間、電話で話して、斎藤氏を説得したとか(でも斎藤氏は応じなかった)。
それから立花君。
告発者である元県民局長のPC内の個人情報を暴露したらしいですが、それは斎藤氏でさえ(関係者にやらせたかどうかはともかく、少なくとも自分自身では)言及していないはず。
「こんなことやってる告発者だから信用できないよね」とか県議や世間に印象を与える段階は、とっくに過ぎています。
すでに多くの人間の証言が集まっていますから。
それどころか、片山前副知事など、調査にあたった人間か、職務上それを知り得た人物の誰かが情報を漏らした、ということは、誰かが地方公務員法などに違反した、ということ。
「一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金」ですからね。