世界遺産候補の明暗

富士山、世界遺産へ=諮問機関が条件付き勧告―鎌倉は不登録、6月決定・ユネスコ
時事通信 4月30日(火)23時39分配信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130430-00000156-jij-soci

国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)の勧告が出されました。

遠く離れているという理由で「三保の松原」を除外する条件付きですが、富士山は世界遺産登録に向かうようです。

一方、鎌倉については、残念な結果に。

それについて、けさの読売新聞に載っていた鎌倉市長のコメントに、ちょっと感銘を受けました。
ネット上で見つからなかったので、鎌倉市サイトより。

【Q15】富士山が登録の可能性が高い勧告が出たことについてはどう思うか?

【A15】ライバルというよりは、一緒に歩みを進めてきた同士と思っており、大変うれしく思う。
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/sekaiisan/icomosqa.html

本当は、くやしかったのかもしれません。
ただ、そうであったとしても、こういう他者に配慮したコメントというのは、心に残るものがあります。

ひょっとしたら、やせ我慢、かもしれない。
でも、鎌倉のキャッチフレーズ「武家の古都」にふさわしい、心意気のようなものを感じてしまいます。

そう、松尾崇さん。

精神性は、優に世界遺産級です。


政治家、特に地方自治体関係者に、他者への攻撃性が目に付くご時世だけに、ほっとしたニュースでした。