埼玉県の状況

前記事の関連情報です。

以下、埼玉県自閉症協会の2012.05.03のブログより、抜粋させていただきます(枠囲み内です)。
http://autism.as-saitama.com/

埼玉県の県議会で「昔ながらの子育てをすれば発達障害は予防できる」という内容の答弁が為されたのは平成22年7月22日のことです。
その翌日には担当課に「埼玉県自閉症協会として知事に意見書を出します」と宣言をし、動き始めました。
福祉・教育と蜂の巣をつついたような状態の中、知事宛ての文書を提出したのは7月26日のことでした。
そして、JDDネット・日本自閉症協会に埼玉県の現状等をお伝えしました。(平成22年8月10日)
当会だけでは対応は厳しいと思ったので双方に報告をさせていただきました。
その後はJDDネットの全面的な支援をいただき(平成22年度、議員対象の勉強会の講師、平成23年度の発達障害事業の研修会講師(市川先生、田中先生、辻井先生、内山先生、神尾先生)埼玉県で発行する冊子等の監修(田中先生)などにご協力いただいています。平成24年度も継続予定となっています。)軌道修正を図りながら前に進んでおります。

まさか、条例化を目指していた等知る由もありませんでしたが、ご指摘の通り現在埼玉県では条例化は為されていません。(勇気を持って動いたのは間違いじゃなかったと今更ながらに思います。)

その後、埼玉県福祉部福祉政策課の中に「発達障害対策担当」という発達障害に特化した部署が作られ、平成23年度、24年度と各年度1億8千万程の予算が組まれ、発達障害者支援体制の整備に動いています。
当会もペアレントメンター養成事業受託、昨年度は「保育士・幼稚園教諭向け 実践に活かす気になる子への対応ガイドブック」「親向け冊子」などの作成に全面的に協力し、行政と協働で動いております。

県議会で質問をした舟橋議員とは直接お話をさせていただき「僕が間違っていました」と私には勿論のこと、発達障害対策担当政策幹にもその言葉とともに「応援していきます!」との言葉をいただいているようです。

この後、「とはいえ」として、問題の元になった団体や個人の影響をすべて払しょくできたわけではないことが書かれています。そして、

今回の大阪維新の会がまとめた条例は、約2年前に埼玉県自閉症協会が対峙した内容とほぼ同じです。
結局、何が間違っていたのかなど全く当事者の方に伝わってないなかったということですし、世の中、発達障害について正しい認識がまだまだ浸透しきれていないということの表れだと思います。

多くの人たちの力で「これは違います!!」としっかり伝えるべきだと思います。
大阪もそうですが、国会の議連の動きの方も心配です・・・。

最後に・・・。
当時から現在に至るまで、いろんな方が埼玉県で起きたことを応援する立場で書き込み等(ブログ等で)取り上げてくださっていますが、中には事実と反するもの、憶測の域を出ないものがあったことも事実で、当事者として心
痛めたこともありました。

当事者として事実はここに書きとめましたので、ご参考にしていただけると幸いです。

前記事を作成した目的を達するための必要最小限の引用にしようと思いましたが、
かなりの分量になってしまいました。

問題の元になった団体や個人の影響などについて関心のある方は、
引用元の埼玉県自閉症協会のブログをご覧ください。
http://autism.as-saitama.com/