読売新聞社員の男、連れ子略取 起訴内容認める、神戸地裁
共同通信 5/29(水) 21:19配信
兵庫県内の児童相談所に一時保護されていた妻の連れ子を連れ去ったとして、未成年者略取の疑いで読売新聞社員の男が逮捕され、同罪などで起訴されていたことが29日、関係者への取材で分かった。神戸地裁(松田道別裁判官)で29日、同じく起訴された妻と合わせて初公判が開かれ、2人とも起訴内容を認めた。
公判で読み上げられた起訴状などによると2人は共謀し3月16日午前、児相が一時保護中の子どもが幼稚園の卒園式に参加する機会を狙いタクシーに乗せ、児相職員の制止を振り切り連れ去ったとしている。兵庫県警が逮捕し、神戸地検が略取や傷害などの罪で起訴。地裁は被害者保護を理由に匿名で審理している。
検察側の冒頭陳述によると男は妻と前夫の子の3人で生活。近隣住民から「子どもの泣き声や大人の怒鳴り声がする」と児相に通告があったことなどから、昨年12月に児相が一時保護した。検察側は夫婦が弁護士とともに卒園式で奪還する計画を立て、犯行に及んだと指摘。引き留めようとした職員に暴行し、左手の打撲などのけがを負わせたとした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/36653b364b6cfbc0f84db7b2d352c181b1b228db
本件、読売新聞も報道はしています(「妻の連れ子」とは書いていませんが)。
共同通信の記事にはない情報について抜粋しておきます。
読売新聞大阪本社社員を逮捕、起訴…一時保護中の子を連れ去り
(読売新聞 2024/05/29 22:18)によると
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240529-OYT1T50144/
検察側は、連れ去り時に父親が児相職員ともみ合いになり、両手足の打撲など2週間のけがを負わせたとして、2人の起訴事実に公務執行妨害、傷害両罪を加えるよう地裁に求め、初公判で認められた。2人とも争わない意向を示した。
冒頭陳述によると、児相は昨年12月、虐待の疑いがあるとして子供を一時保護したが、2人は否定。卒園式には、妻のみ出席が認められ、父親は式会場に近づかないことを児相側に誓約していた。
父親らは事前に弁護士に相談しており、式当日は、子供を近くの警察署に連れて行き、警察官に一時保護が不当だと訴える計画だったという。
兵庫県警、神戸地検は子供のプライバシーなどの保護を目的として2人の逮捕・起訴を発表していない。初公判でも、刑事訴訟法の規定に基づき、2人と子供の名前が伏せられ、匿名で審理された。
父親は昨年末から、体調を崩して休んでいた。
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で、いろいろ理解しにくい点はあります。
まず、弁護士。
何がしたかった(させたかった)のでしょう?
「子どもを取り返したい」のなら、「近くの警察官」なんかじゃなくて、児童福祉法などに基づく法的手続きをしなければ。
(こんなので警察は動かない、というより、略取で逮捕されるでしょ? 実際、それで捕まったのでは?)
令和4年6月に改正法が成立した児童福祉法では、一時保護に対する司法の関与が定められましたが
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2022/06/09/211927
調べたら、まだ本項についての施行日が決まっていないようです(令和7年6月15日までの政令で定める日)。
昨年12月に保護を開始したということは、改正前の児童福祉法により、ということですか。
それでも、弁護士が力になれるとしたら、行政(児相)に対する不服申立手続きか、裁判所に対する何らかの裁判手続きか。
子を連れ去って警察署へ、って・・・そんなことを認める弁護士なんか、普通はあり得ない。
この読売社員に脅されたか、それとも弁護士が認めたと(読売社員が)思い込んだか。
読売社員は「体調を崩して休んでいた」とのことですが、精神的にも正常な判断がしにくい状態だったかもしれません。
まあ、異常な弁護士、という可能性も否定はできませんが。