「議長国の汚点」(追記あり)

ロシア国連大使、いら立ち隠さず 議長国アルバニアと応酬
共同通信 9/21(木) 10:08配信

 【ニューヨーク共同】「なぜウクライナ大統領が優先されるのか」。20日の国連安全保障理事会の会合で、参加国として最初の発言をゼレンスキー大統領に認めた議長国アルバニアに対し、ロシアのネベンジャ国連大使はいら立ちを隠さず、議長との間で10分以上も非難の応酬となった。ゼレンスキー氏は表情を変えずに見守った。

 会合冒頭、議長を務めたアルバニアのラマ首相がゼレンスキー氏に演説を許可。ネベンジャ氏は、首脳級が出席しているほかの国が先に発言すべきだと主張し「議長国が安保理をゼレンスキー氏の独り舞台にしようとしている」と不満を口にした。

 ラマ氏は事前に演説順を案内しており、規則や慣例からも逸脱していないと反論。ネベンジャ氏から「議長国の汚点になる」と責められると、「ロシアが戦争をやめればゼレンスキー氏が発言することもない」と不快感をあらわにした。

 ネベンジャ氏が発言を求める際、目の前にあるロシアの国名が書かれたプレートを鉛筆でたたいた場面もあり、険悪な雰囲気が広がった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1220c08df72c846fa711b38a6c7f2d66fc2142f

 


>「ロシアが戦争をやめればゼレンスキー氏が発言することもない」

これは、アルバニアのラマ氏が一本取った形。

 

つけ加えるとすれば、「議長国の汚点になる」というのは、国連憲章違反の侵略行為の加害者であるロシアが議長国となる(なった)ことの方ではないかと思います。

 

【2023/09/22 追記】
安保理議長とロシアとのやり取りは、こちらの方が詳しくてわかりやすいと思います。

 

ゼレンスキー氏、安保理で露大使と対峙…露の反発に議長「解決策はロシアが戦争をやめることだ」
読売新聞オンライン 9/22(金) 6:54配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/afa5fca9cc9503cde79a33b52b595a36d9fae588

(以下、抜粋)

 「なぜウクライナの大統領が優先されるのか」

 開始早々、ネベンジャ氏が、安保理の理事国より先にゼレンスキー氏が発言することに反発した。議長を務めたアルバニアのエディ・ラマ首相が「特別な運用ではない」と反論すると、ネベンジャ氏は「議長の汚点だ」とまくし立てた。ラマ氏は「それには解決策がある」と切り返し、「ロシアが戦争をやめることだ。そうすればゼレンスキー氏がここに立つことはない」と一蹴(いっしゅう)し、異例の幕開けとなった。

 ゼレンスキー氏は、(略)
 岸田首相は(略) ブリンケン米国務長官は(略)

 侵略に中立的な立場を取る新興・途上国「グローバル・サウス」からも批判や懸念の声が相次いだ。ガーナのナナ・アクフォアド大統領は「ロシアの侵略は明らかに間違っている」と強調し、ブラジル代表は「民間インフラの破壊は人道危機を悪化させる」とロシアを批判した。

 ロシアと歩調を合わせてきた中国は「すべての当事者は自制し、緊張を高める行動は避けるべきだ」と米欧をけん制するにとどめた。

 ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、ゼレンスキー氏の退席後に姿を現し、「ウクライナを支援する欧米が世界的な紛争のリスクを高めている」と約25分間にわたって演説で批判した。ロシアを擁護したのは同盟国ベラルーシなどに限られた。