前記事の続きです。
ちょうど、同じ本日(7/13)読売新聞に、「ウクライナ 何を求める?」という記事があります。
(ネット上では一般公開されていません。)
抜粋すると
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Q これまでは何の保証もなかったのか。
A 1994年にウクライナ、ロシア、米、英の4か国が署名した「ブダペスト覚書」は、ウクライナの「独立、主権、既存の国境線を尊重」し、ウクライナに対する「武力の威嚇や行使を控える」ことを義務付けている。米英両国の立ち合いの下で、ロシアがウクライナに軍事侵攻しないことを約束したものだ。
当時のウクライナ政府は、これを「安全の保証」と受け止め、この文書と引き換えに、旧ソ連から継承した核兵器を放棄した。
Q なぜ新たな保証が必要なのか。
A ロシアは昨年2月、ブダペスト覚書に反してウクライナに軍事侵攻した。2014年にもウクライナ領クリミア半島を武力で奪い、一方的に併合している。
ブダペスト覚書は、違反した場合の罰則がなく、米英による軍事介入の誓約も含まれていなかったため、実際は口約束にすぎず、結果的にロシアの侵略を防ぐ効果はなかった。
ウクライナ政府は、将来にわたってロシアの侵略を防ぐ手段として、ブダペスト覚書に代わる新たな保証を国際社会に求めている。
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ということで、
「ブダペスト覚書」を正しく理解しているか?
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2023/05/06/161923
日本がロシアに喧嘩を売ったのではない
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2022/09/12/212058
などの記事で書いたように、全てはロシアがブダペスト覚書を破ったことが始まりといえます。
「ウクライナ側がブダペスト覚書の見直し等について言及したことがロシアの侵攻を招いた」
というような、日本維新の会の参議院議員・鈴木宗男氏の主張は、この読売新聞の記事を見る限りでも虚偽とわかります。
維新の党幹部も、鈴木氏に言い負かされているばかりではなく、
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2023/05/10/205432
きっちりと反論し、鈴木氏に反省を促すべきです。
(鈴木氏が反省しないのなら、除名でも何でもいいです。)
なお、以前にも書いたと思いますが、鈴木氏が「ウクライナを支援せずに中立的立場で」と主張すること自体を否定しているわけではありません(私自身は賛成しませんが、維新が党の責任で容認するなら、それはそれでかまいません)。
問題は、ブダペスト覚書の件など、虚偽の主張を繰り返していること、です。