宝石の日々

機動戦士ガンダム 水星の魔女』の最終回を見た後、番組の後半あたりに控え目に流れていたBGMが気になっていました。

 

「宝石の日々」という曲名は、わりとすぐにわかったのですが、
え? アイナ・ジ・エンド?

 

解散した「BiSH」のメンバーだったことは知っていました。
「BiSH」自体は、『キングダム』合従軍編のオープニング「TOMORROW」(おお、これもアニメ曲だ)以降の何曲かしか知りませんが。
そういえば、「水星の魔女」Season2のエンディング「Red:birthmark」もアイナさんが歌っていました(作詩・曲は別の人)。

 

最終回で最後の戦いが終わって、主人公・スレッタが宇宙空間に漂っています。
そこにやってきた作業用のメカ(モビルクラフト)が停止するために逆噴射して(この噴射音を最後にしばらく無音で進みます)、ヒロイン、というよりもう一人の主人公ともいうべきミオリネが飛び出し、スレッタのもとに向かいます。

 

ミオリネがスレッタに何か言い続けますが(真空中では音は伝わらないので、無線か何かのシステムでしょう)反応はありません。
ミオリネは(宇宙服の頭部のヘルメットみたいな透明部分の中で)涙を流し、ミオリネとスレッタの頭部がぶつかります。


昔のおとぎ話のように、お姫様のキスのおかげか(それともヘルメットがぶつかった衝撃のためか)もう一人のお姫様も気がつき、ミオリネに答えるのですが、この場面から流れ出すのが、「宝石の日々」のイントロでした。

 

それから、画面は3年後に飛び、生き残ったさまざまな人々のその後が登場しますが、「宝石の日々」は、自己主張せず、絶妙のBGMとして、物語の最終場面付近まで流れ続けます(最後はSeason1のオープニング「祝福」に入れ替わります)。

 

以上は、録画していたのを後日に確認したもの。
なんせ、本放送中は、スレッタが生きているかどうかなど、気になることがいっぱいあったので。

 

ちなみに、「宝石の日々」は詩・曲ともアイナさんの手になります。
最終回のこの後半部分に合ったのは、もちろん編曲者や、番組側の音楽スタッフの力もあっただろうと思いますが、それにしても、アイナ・ジ・エンド、タダモノではない。

 

それにしても、最終回だけの挿入歌というのは、なんと贅沢な使い方なんだろう。