日本維新の会に除名されそうになって離党した鈴木宗男氏の10月15日のブログより。
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ハマスのイスラエル攻撃により、イスラエルが大規模反撃をガザ地区にするとの事で、緊張が高まっている。
今回の件でハマスがイスラエルを攻撃した。あっては、してはならないことをした。
ロシアの特別軍事作戦で「侵攻したロシアが悪い」と日本はじめ西側諸国はロシアを糾弾した。ならば今回のハマスの行為を世論からハマスが悪いという声があがっていない。いやメディアは報じない。
長年のさまざまな歴史的対立により起きていることは事実である。ならば、ウクライナ問題でも同じではないか。9年前のミンスク合意を守らず、一昨年10月23日、自爆ドローンを親ロシア人が住む地域に飛ばし挑発し、昨年2月19日、ブタペスト覚書を再協議と言ったのはウクライナではないか。
それぞれ背景に差はあるが、国際約束を守らなかったのはウクライナであることは明白である。
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また国際的に(いわゆる西側諸国だけでなく)批判を浴びそうなことが書かれていますが、まず定番事項から。
・ブタベスト覚書ではなく、ブダペスト覚書です。
・それを破ったのは、2014年にクリミアなどを侵略したロシアです。
・「再協議を求める」という言葉に対して、国境を越えて軍事侵略したのだから、一方的にロシアが悪いのは明白です。
・「日本はじめ西側諸国はロシアを糾弾」ではなく、制裁まではしないものの、国連総会のロシア非難決議等にはアジア、中南米、アフリカなど多くの国が賛成しています(たとえば、https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2022/10/13/220413)。
さて、イスラエルとハマスの件。
パレスチナ問題は複雑で歴史的経緯があり、諸外国も、どちらかが一方的に悪いという国ばかりではありません。
もちろん、今回の外国人を含む人質拘束などの行為については非難する声が多いですし、私も肯定することはできません。
しかしながら、ロシアに比べれば、「双方に言い分がある」という状態に近いでしょう。
根本的に誰が一番悪いかといえば、第一次世界大戦の頃から三枚舌を使った大英帝国ということになりますが・・・
外務省のウェブサイトにあった画像を適当に加工した地図なので、正確性はなく、あくまでイメージ程度ですが、黄色がイスラエル建国当初の領域。
それが、周囲のアラブ諸国などから攻撃されるたびに勝って、国際的に認められない領域を含めて支配地域を広げてきました(シナイ半島はエジプトに返還済)。
レバノンにもイスラエル占領地域があったと思いますが、今回は省略。
アラブ側もどこかで早くに手を打っておけば、イスラエルはもう少し狭く、パレスチナ人の居住区ももう少し広かったという可能性がありますが、なかなか難しい事情もあったのでしょう。
生存そのものの厳しさの中で戦ってきたイスラエル、パレスチナ各組織などに比べれば、今回のロシアなんかは「言い分」の名に値しない。
「侵攻の理由」ではなく「口実」に過ぎません。
イスラエルもパレスチナ各組織も、鈴木宗男氏に抗議してきたとしても、不思議はないところでしょう。
あんなの(ロシアのこと)と一緒にするな、と。