日本維新の会の参議院議員・鈴木宗男氏の8月6日付のブログより。
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78年前の今日、アメリカは広島に原爆を投下した。使ってはいけない「核」を使い、大変悲惨な結果を招いた。今尚、後遺症等で苦しんでいる人がいることをアメリカはいかほど分かっているだろうか。
5月、広島でのG7サミットでバイデン大統領から、被爆地広島でのサミットであるから、何かしらのお詫び、謝罪があるのではと思ったが何の言及もなかった。これがアメリカの頭づくりである。
8時過ぎから「広島平和記念式典」が行われたが、その中で広島の湯崎知事は、一方的価値観でロシアを批難する挨拶をされた。
紛争、戦争には双方言い分がある。先の大戦でも日本が先に手を出してしまったが、当時の国際情勢等、日本として出ていかざるを得なかったのではないか。
民主主義は、約束を守ってこそ維持できる。過去のミンスク合意、ブタペスト覚書を守らないと言ったのはウクライナではないか。
官僚上がりの上から目線の一方的言いぶり、批判をしても解決にはならない。「一にも二にも停戦・休戦、話し合いだ」と言うのが、今、求められていると思うのだが。
バランス感覚のない一方的な言いぶりの挨拶を聞いて、岸田総理はどう思ったことだろうか。
<引用ここまで>
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米国の原爆投下については、鈴木氏が触れていない長崎の件を含めて、さまざまな考え方、意見があるだろうと思います。
(私自身は、米国内にもさまざまな意見がある中で複数の大統領が広島に足を運んだということは、それなりに意味があることだと考えていますが、そうでない考え方、たとえばサーロー節子さんのような発言も否定しているわけではありません。)
しかしながら、今、核保有国ではない国に侵略し、かつ「核の威し」をしている国は、ロシアだけといってよいでしょう。
その「ロシアの核の威し」について、鈴木宗男氏が批判したことが、一度でもあったでしょうか?
この日本維新の会国会議員団副代表という人物は、本当に戦争被爆国・日本の国会議員なのでしょうか?
なお、過去にも触れましたが、「ブタペスト覚書」ではなく「ブダペスト覚書」です(秘書とか身内とか指摘してくれる人もいないのかな?)。
そして、そのブダペスト覚書を2014年のクリミア侵攻等により破ったのは、ロシアです。
<参考>「ブダペスト覚書」を正しく理解しているか?
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2023/05/06/161923
バランス感覚のない一方的な書きぶりの鈴木宗男氏のブログを読んで、被爆者や広島・長崎両市民の方々はどう思われたことでしょうか。