カーリングで、〇エンドで○点差だったら勝率が何%、というような話がありました。
北京五輪の頃、AIを使った統計的な分析だったと思います。
今さらですが、AIのような本格的なことはできないものの、似たような「もどき」の分析はできないかなと考えて、作りかけていた資料があります。
今月上旬のパンコンチネンタルカーリング選手権(PCCC)を見て思い出し、フォルダ内の片隅から発掘してきました。
資料1は、北京五輪女子カーリングで、予選リーグ(ラウンドロビン)5勝以上を挙げたチーム(日本を除く)の、7エンド(以降)終了時の点差と、その結果(勝敗)を表しています。
なお、予選だけでなく、準決勝以降の試合も含めています。
また、途中でコンシードにより勝敗が決した場合は、その次のエンド以降の記載は意味がないのでしていません。
全般に、リードしている方が勝率が高いですが、1~2点差ぐらいならひっくり返っているケースもあります。
資料2は、日本代表(ロコ・ソラーレ)のデータです。
参考までに、4年前の平昌五輪のデータも入れてみました。
平昌五輪では、7エンド終了時に2点リードしていても逆転負けしたケースがありましたが(中国戦)、北京五輪では同点以上の場合は全て勝ち切っています。
デンマーク戦のように、2点差をひっくり返した試合もあります。
負ける場合は、だいたい中盤までにリードされてしまっていると考えられます。
今回のPCCCを見ても、実力に大差がある相手は別にすると、序盤から大きくリードするというよりも、中盤ぐらいまで負けないようにしながら情報を集め、終盤でアイスの読み合いを制して勝ち切るというゲーム展開が多いように思います。
もっとも劇的だったのが、準決勝カナダ戦だったかもしれません。
(図に紫色で書き込んでいます。)
結論。
五輪のような国際大会の10エンド制ゲームで、7エンド終了時に同点以上だったら、ロコ・ソラーレの勝率は100%(今のところ)。
本音を言うと、大逆転勝ちは素晴らしいですが、できれば序盤から非勢に陥ることなく着々とリードを広げて勝ち切るような、安心できるゲームを期待したいところではあります。