カーリング女子、世界ジュニア優勝メンバーの若手有望選手が軽井沢から北海道銀行へ電撃加入!
竹田聡一郎
2022年11月17日 15:20
新戦力は世界ジュニア優勝メンバー
北海道銀行女子カーリング部は17日午後「北海道銀行リラーズへの新選手加入について」というリリースを配信し、新加入の選手を伝えた。
新加入選手とは山本冴だ。5月にスウェーデン・ヨンショーピングで行われた世界ジュニア選手権で日本カーリング史上初めて国際大会での金メダルを獲得した、次世代を担うトップカーラーのひとりだ。本人は「札幌での新たなチャレンジに胸を躍らせています」と心持ちを示し「世界一」を目標に掲げたが、当然、彼女への期待は大きい。
北海道銀行は昨季、伊藤彩未ー中島未琴ー仁平美来ー田畑百葉というオーダーで日本選手権で3位に入賞している。今季も仁平ー田畑のバックエンドを軸に過ごしているが、リードスキップをこなしてきた山本に対し「彼女が入ってくれたことで作戦面で田畑が迷った時に、違うオプションやアイデアがもらえるのは大きなプラス」と佐藤浩コーチは戦術の広がりについて言及した。チーム最年長となり、ハウス内での経験が豊富な新戦力には戦術支援、安定したセットアップ、適切で力強いスイープなどの役割が求められるだろう。
(以下略)
https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/2022111700001-spnavi
北海道銀行リラーズへの新選手加入について(北海道銀行の17日付けのリリース)より
https://www.hokkaidobank.co.jp/common/dat/2022/1116/1668580449681100007.pdf
【山本選手コメント】
札幌での新たなチャレンジに胸を躍らせています。北海道銀行リラーズの一員として、
チームメンバーと共に世界一を目指し頑張りたいです。よろしくお願いいたします。
(活動合流について)
山本選手は本日付でSC軽井沢クラブを退団いたします。
同選手は 2023年1月に開催(米国:レイクプラシッド)が予定されているワールドユニバーシティゲームズ(以下「WUG」)の日本代表候補に指定されており、今シーズンはWUG日本代表候補の活動を優先してカーリングに取り組みます。
「北海道銀行リラーズ」への活動合流については、WUG日本代表候補の活動に重複しない日程で取り組むこととなります。
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山本冴選手を含むSC軽井沢クラブJr.(+三浦由唯菜選手)の世界ジュニアカーリング選手権の金メダル獲得については、この記事で触れました。
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2022/05/23/173156
とはいえ、五輪メダリストではない山本選手の移籍ニュースが、ヤフーで詳しく扱われるとは、ちょっと驚きはあります。
と思ったら、カーリングに詳しい竹田聡一郎さんの記事か。なるほど。
SC軽井沢クラブの所属とはいっても、彼女はトップチームではないし、そのまま上がることが約束されているという感じには(外からは)見えなかったので、求められたチーム(大企業のバックアップあり)に行くという決断は理解できます。
ただ、この企業はカーリング界への貢献は大きいとは思いますが、ソチ五輪直後に(「覚醒前」とはいえ)吉田知那美選手の首を切り、その後に小笠原歩選手が退団、そのさらに後にフォルティウスと袂を分かつという「実績」があるので、多少の不安は残ります(苦笑)
上の記事中にあるように、山本選手はリード+スキップというイメージがありますが、今季の学生選抜としての北海道ツアーでは、サード+スキップとして出場しました。
また、北海道銀行リラーズは、若い方から
中島:2003年7月生(19歳)
田畑・仁平:2002年8月生(20歳)
伊藤:2001年9月生(21歳)
山本:2001年5月生(21歳)
ということで、「最年長」といってもあまり変わりません。
(国際大会等のキャリアは大違いではありますが。)
だから柔軟に、たとえば山本選手はリードだけでなくサードとしても使えるでしょうし、現状、フォース・スキップの田畑選手をフォース・バイスにするとか、他の2選手もいろいろ試すことは可能かもしれません。
あとは、チーム内の人間関係がどうなるか。
これは予想がつかない・・・