「法務大臣になって3か月がたつが、だいたい法務大臣というのは、朝、死刑のはんこを押して、昼のニュースのトップになるのはそういう時だけという地味な役職だ」
「外務省と法務省は票とお金に縁がない。法務大臣になってもお金は集まらない。なかなか票も入らない」
NHK(2022年11月10日 0時42分)など
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221109/k10013886461000.html
個人的意見としては、「法務大臣は地味な仕事」ということ自体は、よいと思います。
その次に「地味だが大事な仕事」ということがつけ加えてあるのなら、ですが。
法務省所管の官庁のうち、裁判所は社会の話題になる訴訟がけっこうあります。
刑事事件にしても、行政訴訟を含む民事事件にしても。家裁案件も重要ですね。
ただ、これらの裁判所でも、地味な仕事はあります。
一方、法務局は、人権擁護や国籍、出入国管理など一部の仕事を除いては、あまりニュースにはなりにくいイメージがあります。
法人登記、不動産登記などです。
ただ、これらの手続きが悪用されると、深刻な犯罪となることもあります。
民法など社会全体の秩序に関する法制も、法務省の所管ですね。
成人年齢の18歳への引き下げに伴う諸問題、旧統一教会や自民党右派議員などが反対している夫婦選択別姓制度に関することなど、実は地味ではない問題もあります。
大事な仕事でしょ?
法務省の職員、全国の地方機関も含めて、地味でも大事な仕事と認識して仕事をしている人々により、社会は守られている面があります。
もし、そういうことを理解したうえで、「法務大臣は地味な仕事(だけど大事な仕事)」というのなら、よかったのに、と思います。
ところで、
「外務省と法務省は票とお金に縁がない。法務大臣になってもお金は集まらない。なかなか票も入らない」
本当は、こちらが問題ではないでしょうか。
あんた、利権のために大臣やっとったん?
票はともかく(いや、これもどこかの怪しげな団体が関与している場合は問題か)、金が集まるような大臣、って、それ、厳密には収賄と違うの?
そういうことがないように、社会のルールが守られるようにするのが、法務大臣の役割でもあるんとちゃうの?