スーパーショットの応酬

日本カーリング選手権は、予選リーグ(ラウンドロビン)が大詰めを迎えています。

 

女子は、今日の午前でロコ・ソラーレ北海道銀行、1敗同士が激突しました。
ロコが4エンドに3点取れば、道銀が5エンドで3点返すという展開で、ロコが序盤のスチールによる1点リードを保つ形で、第7エンドに。

 

図1は、道銀のスキップ・田畑選手の最終投の直前。
(いつもの画面と違って、ストーンは下側から上側に向かって投げられます。)
このままでは、黄色(ロコ)がNo.1~5を占めていて、道銀は大ピンチです。
田畑選手は、3時方向の黄色を弾き、投じた赤をハウス中央に寄せました(ヒットアンドロール・図2)。

 

これで、赤がNo.1に。しかも、周囲に石が多く(ほぼロコの黄色石ですが)直接的には出しにくい位置を占めました。
一転、道銀がスチールのチャンスです。

 

ここで、ロコの藤澤選手の最終投。
8時方向の赤を弾き、投じた黄色はハウス中心の赤を弾き出しました。周囲の黄色は動かすことなく(図3)。


これでロコは大量5点獲得。
北海道銀行はコンシード。ロコ・ソラーレが10-4で勝利しました。

 

スーパーショットにスーパーショットで返す。
将棋でいえば、「詰めろ逃れの詰めろ」に「詰めろ逃れの必死(必至)」で返すようなもの。
テニスでいえば、クロスの厳しいアングルショットに追いついてダウンザラインのパッシングで返すようなもの、でしょうか。

 

最終的に点差はつきましたが、競った好ゲームだったと思います。

 

これで完全に目が覚めたか、というロコ・ソラーレでしたが、夜の試合ではフィロシーク青森に差を詰められ、最終エンドでなんとか勝ち切りました(フィロシーク青森が力を出し切ったのもあるでしょう)。一方、道銀は完勝。

そして、フォルティウスがSC軽井沢に苦杯。

 

 

明日のゲームを待たずに、ロコの1位通過が確定(道銀、中電と並んだとしても直接対戦で両チームに勝っているため)。同様に、道銀の2位、中電の3位通過が確定。

富士急以下は予選通過の可能性がなくなりました。SC軽井沢は勝てば自力通過(相手が厳しいですが)、負けてフォルティウスが札幌協会に勝てばフォルティウスが滑り込み。この2チームが負けてフィロシーク青森が勝てば、これら3者のDSC勝負となりますが、はたして。