鈴木宗男氏 米英によるロシア劣勢情報「本当に正しいのか」「後2カ月もすれば…」
スポニチアネックス 10/16(日) 18:41配信
ロシア通で知られる日本維新の会の鈴木宗男参院議員（74）が16日、自身のブログを更新した。
ロシアによるウクライナ侵攻が始めってから、8カ月が経過しようとしているが、いまだ終結の兆しは見えない。鈴木氏は、ロシアのプーチン大統領が14日に行った会見で「国防省は、部分的な動員を開始した当初、30万人ではなく、もっと少ない人数を想定していた」「部分的動員に関する追加的な計画はなく、国防省から新たな提案も受けていない」などと発言したことを紹介した。
その上で、「ロシアが劣勢とか追い詰められているという情報が、アメリカ、イギリスの情報筋から流れ、日本のメディアはそのまま流しているが、その情報は本当に正しいのかとふと考える」とつづり、「後2カ月もすれば、どこの情報が正しかったか、テレビに出ている軍事評論家、専門家と称する人たちの発言が正確であったかどうか、はっきりすることだろう」と続けた。
さらに「ウクライナの国防省は『ロシアが持つミサイルの3分の2を使用し、ロシアはミサイル不足』と指摘している」とし、「ならばウクライナはアメリカからのミサイル供与を止めて停戦すべきではないか。自前で戦えないなら即刻止めるべきである」と主張。「兎にも角にも一日も早い停戦を願ってやまない。責任ある地位のある世界の指導者が停戦に向け動くことを期待してやまない」と願いを込めた。
最終更新:10/16(日) 19:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/70e3fda53fda7a5ec862b5d810dfafa5d235837c
日本維新の会の鈴木宗男氏の主張については、ツッコミどころはいっぱいあります。
たとえば、
「ロシアはミサイル不足・・・ならばウクライナはアメリカからのミサイル供与を止めて停戦すべきではないか」
の部分ですが、ロシアはミサイル不足なら、民間人や民間施設の攻撃に費やさず、さっさとロシア軍の方からウクライナを撤退すればいいことです。
停戦を前提とした撤退であることを表明していれば、ウクライナ側も攻撃しないでしょうし、仮に攻撃する懸念があったとしても、それこそＮＡＴＯ側がウクライナに釘を刺しておくようにすれば撤退するロシア軍の安全は保障されるでしょう。
寡聞にして、鈴木氏がロシア側に停戦を働きかけたという情報は耳にしたことがありません。
それはそれとして、
「後2カ月もすれば、どこの情報が正しかったか、テレビに出ている軍事評論家、専門家と称する人たちの発言が正確であったかどうか、はっきりすることだろう」
の部分ですが、２カ月後どうなっているか、ということについては、私も関心があります。
一般的には、報道の自由が保障されている国（日米欧など）と、正しいことを報道すると弾圧される危険がある国（中露など）とでは、どちらの政府筋の情報が正しい可能性が高いか、わかりそうなものですが、軍事状況は生き物でどう変わるかわかりませんから、また12月にでもこの記事を読み返してみたいと思います。
