ジョンソン氏の辞意表明

ロシア幹部「我々も愛していない」 ジョンソン英首相辞意を歓迎
毎日新聞 7/7(木) 20:40配信

 対露強硬派としてウクライナへの軍事支援に積極的だったジョンソン英首相の辞意表明を受け、ロシアの政権幹部からは辞任を歓迎する声が相次いだ。

 タス通信によると、ペスコフ大統領報道官は7日、「ジョンソン氏は我々を全く愛していないし、我々もそうだ」と指摘し、「対話を通した問題解決の合理性を理解する、よりプロフェッショナルな人々がいつか英国の政権に就くことを望む」と述べた。

 露上院のマトビエンコ議長は「西側諸国は違法な対露制裁を科した際、自分の市民の意見を考慮せず、(インフレなどにより)多大な損害を与えた。ジョンソン氏もウクライナに最大限の武器を送り、米国などと一緒に膨大な予算を費やした」と指摘。「我々は自分の国益を考慮に入れない無思慮な政策の結果を見ている」とジョンソン氏の辞任と対露制裁を結びつけた。

 前首相のメドベージェフ安全保障会議副議長も「ウクライナの最良の友人が去る。(ウクライナの)勝利が危うくなっている」と通信アプリに投稿。「英国の厚かましさと凡庸な政策の当然の結果だ」と皮肉り、「ドイツやポーランド、バルト3国からのニュースも待っている」と他の欧州諸国でも政局が起こるとの見方を示した。露外務省のザハロワ情報局長も「リベラル体制は深刻な危機に陥っているのは明らかだ」と訴えた。

 英BBCは英国がウクライナへの軍事援助で米国に次ぐ第2の国だったことを指摘。ジョンソン氏の辞任で「少なくとも西側諸国のウクライナへの援助の努力は弱まる」とする軍事専門家の意見を紹介し、西側諸国の支援の決意が揺らぐ可能性に言及した。【モスクワ前谷宏】
https://news.yahoo.co.jp/articles/9db2c1f754316630f926d781cd4eb7b935a7ac12

 


私も、「プーチン氏と不愉快な仲間たち」(というか、「プーチン氏にとって不愉快な情報を報告できない腰抜けの取り巻きたち」は愛していません。

 

ジョンソン氏については、欠点は少なくないでしょうし、政策的にも評価していない部分はあります。たとえば、EU離脱は英国自身の将来のためには得策ではなかったと考えています(スコットランドや、英国全体でも若い世代ではEU残留派が多数でした)。
しかしながら、彼が愛すべき人物だったとは思いますし、ウクライナ支持(というか、ロシア非難)とその一連の政策が間違っていたとは、これっぽっちも考えていません。

 

メドベージェフ君たちは気がついていないか、気がついていないふりをしているみたいですが、一国の指導者が失敗したとき、他の政治家や国民が批判できる、というのは、成熟した社会の長所です。
誤りを認めて辞任できる(しかも、退任後も生命の危険はない)というのは、真の民主主義国ならばこそです。
ロシアや中国では逆立ちしたってできません。

 

指導者が自らの誤りを認めて方向転換できるような国であれば、君たちの国も、こんな泥沼に苦しむことはなかったでしょうに。

 

念のため。ジョンソン氏の後任が誰になったとしても、前任者の誤り以外の部分は、必要なら引き継がれます。

歴史上、ロシア帝国では、皇帝の代替わりで外交政策がコロッと変わったことがあったように思いますが、今のGBRにそれを期待するのは無理ですから。