ありそうな話

ウクライナNATO加盟問題は侵略の名目か…プーチン氏「断念合意」拒否 
読売新聞オンライン 9/16(金) 6:44配信

 ロイター通信は14日、ロシアが2月24日にウクライナ侵略を始めた時点で、ウクライナ北大西洋条約機構NATO)加盟を断念する暫定合意が両国間でまとまっていたにもかかわらず、プーチン露大統領が合意を拒否し、侵略を続行したと報じた。プーチン氏にとって、ウクライナNATO加盟問題は、侵略の名目にすぎなかったとの見方が強まっている。

 ロイター報道は、露政権指導部に近い3人の証言に基づいたもの。侵略を開始した直後か直前に、ウクライナとの協議を担当していたドミトリー・コザク大統領府副長官が、ロシアによるウクライナの大規模な占領を回避するため、ウクライナとの暫定合意をプーチン氏に打診したと指摘した。

 プーチン氏は「不十分だ」と指摘して当初の合意支持を撤回し、侵略目的にウクライナ領土の併合を追加したという。露大統領報道官は「事実と全く異なる」と述べた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea842171c06c5c16ded38f1471d6abc32d41cebf

 


おおもとは、こちらですね。

 

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[パリ 14日 ロイター] 
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-kremlin-deal-idJPKBN2QF0JO

プーチン氏は当初コザク氏の交渉を当初は支持していたが、同氏から合意案を提示された際に譲歩が不十分と主張し、目標を変更してウクライナの領土の大部分を併合する意向を示した。その結果コザク氏がまとめた合意は採用されなかったという。
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ロシアの大統領報道官は否定していますが(まあ、公式の場で肯定はしないでしょうが)、実際にありそうな話ではあります。
この時点では、電撃的にごく短期間でウクライナを蹂躙し、キーウ占領や傀儡政権のでっち上げぐらいはできる、と思い込んでいたのでしょう、プーチン氏は。
周囲がプーチン氏にとって気に入らない情報を伝えるのを避け、プーチン氏が望むような楽観的情報のみを伝えることになって、プーチン氏は誤り、ロシア軍の初動は失敗しました。
それで、軍や情報機関の何人かは処分、更迭された、ということで、これまでの西側報道などと辻褄が合います。

 

こうなると、「ウクライナは交渉に応じるべき」などと見当違いの主張(だって、少なくとも当初は、交渉を拒否していたのはロシア側ですから)をしていた鈴木宗男氏なんかは滑稽としか言いようがありません。

もちろん、ウクライナの人々にしてみれば、「滑稽」では済まない問題ではありますが。

 

こちらの記事も、ついでに。


ロシア、外国政党に資金供与か 20カ国超、民主主義を妨害
共同通信 9/14(水) 11:39配信

 【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポストは13日、ロシアが2014年以降、20カ国以上の政党や選挙の候補者らに対し少なくとも3億ドル(約430億円)の資金を秘密裏に供与してきたと伝えた。米政府高官の話としている。対象国の民主主義を妨害し、ロシアの利益に沿って国際政治を誘導するためだと指摘した。

 工作はアルバニアモンテネグロマダガスカルなどで行われ、アジアのある国ではロシア大使が現金数百万ドルを大統領選候補に渡したとされる。資金供与にはペーパーカンパニーシンクタンクを利用。政治的な集会に影響力を行使したり、極右団体に便宜を図ったりした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a738561271d37db2202f9f0ade5261d8d3d48eb0