自ら選んだ死を美化したくない

「自殺ではなく“自死”を」自死遺族の思いと報道の在り方 問われるメディアのモラル
(ABEMA TIMES 7/21(火) 19:07配信)
https://news.yahoo.co.jp/articles/c0bc405a65254ec59536c48006564e0f9b7b738e

 そんな中、全国自死遺族連絡会の田中幸子代表理事は「自殺」という言葉自体を見直すべきではないかと指摘する。

「30年以上前から自死遺族支援を考えている人たちがいて、その人たちの中では自殺という言葉ではなく、自死という言葉が使われている。人間が死んだあとの言葉は、みんな事故死や病死、自然死、災害死など、全部(言葉が)『死』なんですよね。やはり『殺す』という言葉はすごく衝撃的なイメージがあって、私たちがいう自殺は『君が悪い』とか『自分を殺したんだから自分・個人の責任なんじゃないか』っていうことで、社会的な問題ではなく、個人の責任にしてしまう風潮がずっと続いたのではないかと思っています」

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遺族からはそういう考え方が出てもおかしくないとは思います。

ですが、「殺」という字、言葉が衝撃的なイメージで、死を選ぼうかと迷っている人がいくらかでも踏みとどまってくれる可能性があるのなら、「自殺」という衝撃的なイメージの言葉を使うべきだと私は考えます。

「自殺」よりも「自死」という言葉の方に抵抗が少ないという傾向があるのなら、なおさら。

自ら死を選ぶ人がひとりでも減る可能性があるのなら。