世界各国の新型コロナウイルス関係の数値を、木曜日ごとに追ったグラフの続きです。
ちなみに、前回は5月1日の(4月30日までのデータの)記事です。
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2020/05/01/223842
例によって、国によって差があると思われる感染者数ではなく、人口100万人あたりの死亡者数で比較してみます。まあ、死亡者数の統計も信頼性に差があるとは思いますが。
ベルギー、スペイン、イタリア、英国、フランスという順位は前回と変わっていませんが、その次にブラジルが急上昇しています。
なお、今回は24か国をピックアップしていますが、死亡者数(絶対値)の多い順というわけではなく、感染(死亡者数)の抑制に比較的成功している諸国も含めています。
それが、台湾やニュージーランドです。それらの国や日本を見るためには、人口100万人あたりの死亡者数が低いレベル(下のグラフでは18人程度まで)に焦点を当てる必要があります。
日本は欧米ほどは急増していませんが、ついに韓国を上回りました。台湾は一貫して低いレベルを保っています。ニュージーランドは5月に入って歯止めがかかったように見えます。一方、インドやインドネシアは比較的低い水準のように見えますが、感染者数が増えてきているので、今後は急増するかもしれません。
というように、上位国と下位国とで縦軸の尺度が異なるグラフを作りましたが、専門的な機関やマスメディアなどでは対数グラフ(縦軸のみに対数目盛を使用した片対数グラフ)を使用する場合が多いようです。
エクセルのグラフでも、簡単に対数グラフを作ることはできます。
「ケタがちがう」という数値を比較するには、たしかに便利かもしれません。
ただ、十倍とか百倍とか差が大きいものをこのグラフで見ると、案外似たような感じだな、という印象を与えてしまうかもしれないところが、ちょっと気になります。
それにしても、あまり信用できないような国がありますね。ブラジルなんかは正直な感じなのでしょうか。
<2020/05/30 追記>
ブラジルについては、5月14日の数値が間違っていたようです。
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2020/05/29/232701