世界各国の新型コロナウイルス関係の数値を、木曜日ごとに追ったグラフの続きです。
前回は5月14日までのデータでした。
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2020/05/15/220516
例によって人口100万人あたりの死亡者数で見ると、今回も似たような傾向です。
ですが、前回は異様な急上昇を見せていたブラジルのデータが、実は遡って修正されていました(厚生労働省のウェブサイト)。
下図(5月14日までの対数グラフ)で、ブラジルが二つの点線に分かれていますが、跳ね上がっている(やや細めの)点線が前回の記事での表示です。それまでと(ほぼ)同じ角度で上昇している(やや太めの)点線が、修正後の(おそらく)事実に近い数値です。
ブラジル側の修正ではなく、厚労省の何らかのミスの修正の可能性がありますが、真相は私にはわかりません。
では、その後2週間を経て、5月28日までのデータで、まず対数グラフ。
ベルギー、スペイン、英国、イタリア、フランスという上位国々は変わりません。
(その次のグループは、今回は省略。)
ですが、ちょっとスペインの曲線に違和感が。
対数グラフではわかりにくいのですが、実数の(普通の)グラフにしてみると・・・
5月21日から28日にかけて死亡者数(の人口100万人あたりの数値)が減っています。
累積値が減るなどということは普通はあり得ないので、どこかの数値が、おそらくは5月21日あたりの数値が間違っていたということなのでしょう。
日本国内でも、都道府県レベル、保健所レベルなどで報告値の訂正があったりしますが、ヨーロッパなど感染判明者数も死亡者数もはるかに多い国々で、統計的に混乱が生じるのはやむを得ないと思います。混乱以前に、政策的に虚偽の数値を発表している国も(最後のグラフには)ありそうですが・・・
ちなみに、中位の国々の状況。
相対的に緩やかになってきた国々と、上昇続けている国々と、分かれてきたように見えます。
では、日本を含めた下位グループ。
この中では、日本は増加している方ですが、5月14日頃からいくらか緩やかになってきたように見えます。
新規感染判明者数は落ち着いてきたということなので、死亡者数にも歯止めがかかればよいのですが。