役所に行くのに刃物は不要

「10万円、今もらえないなら死ぬ」役所で包丁所持容疑
5/13(水) 20:39配信 朝日新聞デジタル
 国が支給する1人10万円の給付金を受け取ろうと千葉県松戸市役所を訪れた際、包丁などを所持していたとして、県警松戸署は13日、松戸市常盤平陣屋前、自称無職の大谷剛容疑者(39)を銃刀法違反容疑で現行犯逮捕し、発表した。容疑を認めており、市によると「今すぐお金がもらえないならここで死んでやる」と話していたという。けが人はいなかった。

 署によると、大谷容疑者は13日午前9時15分ごろ、松戸市役所7階で、正当な理由なく包丁とカッターナイフを持っていた疑いがある。

 市広報広聴課によると、市は5月1日からネットや郵送での給付金申請受け付けを開始し、7日から支給を始めた。大谷容疑者は13日午前9時ごろ、市の特別定額給付金担当室を訪問。「3、4日ご飯を食べていないので今すぐ10万円が欲しい」と話し、申請済みだと主張したが、職員は「順番に支払っている。今すぐお渡しはできない」と回答。生活保護制度を案内したところ、大谷容疑者が「生活保護は受けている。今すぐお金がもらえないならここで死んでやる」と叫び、包丁を自身に向けたため、別の職員が通報したという。(青柳正悟、佐藤瑞季
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200513-00000094-asahi-soci

 

生活保護は受けている」のに「3、4日ご飯を食べていない」と話していたり、いろいろわからないところはあります。なお、生活保護云々の記述のない報道も結構あります。

それはともかく、はっきり言えることは、官公庁に行くのに刃物は不要ということです。

この容疑者のように刃物を自分に向けようが、窓口の公務員に切りつけようが、そういう行為によって何か有利になることは一切ありません。

ひと昔前、いや、ふた昔ぐらい前なら、それでも「まあまあ落ち着いて」というような上司がなだめに出てくる、ということがあったかもしれませんが、今ならほぼ間違いなく警察に通報されます。

 

蛇足ですが、今回のような給付金に関して、「自治体の窓口の奥の金庫に現金が積んであって急ぐ人から渡していく」というようなことはあり得ません(申請書に振込口座を書く欄があったでしょ?)。

さらに蛇足ですが、こういう騒ぎが起きると、その分だけ一般の人々への給付事務が送れます。

 

念のため。この10万円の給付金を含め、今回の新型コロナウイルス関係の国の対応について、いろいろ意見を表明すること自体を否定するものではありません。

ただ、官公庁に刃物を持っていくことには、プラスの意味は全くありません。