間違った住所に救急車

指令ミスで救急車遅れ 搬送先で患者死亡 仙台市消防局が誤った住所伝える

河北新報 10/7(土) 11:37配信)

 仙台市消防局で8月、通報を受けた担当部署が救急隊に誤った住所を伝え、救急車の到着が遅れるミスがあったことが6日、分かった。患者は搬送先の病院で死亡が確認された。市消防局は後日、遺族に経緯を説明し謝罪した。

 複数の関係者によると、8月31日夜、青葉区の60代女性が意識を失って倒れたと家族が119番した。市消防局指令課の職員が家族から住所を聞き取り、青葉消防署に指令書を出したが、別の住所の地図が記載された。

 地図の住所地に赴いた救急隊が誤りに気付き、本来より約10分遅れて女性の自宅に到着。女性は既に心肺停止の状態だった。心肺停止は蘇生開始が1分遅れるごとに救命率が約10%ずつ下がるとされる。

 市消防局の指令システムは、区役所の住民登録情報に基づいて入力された住所と周辺地図を、指令書に反映させる仕組み。転居などで住所が変更されても、地図の更新は2カ月に1回の点検時に合わせて行われるため、一時的に旧住所の地図のままとなるケースがあるという。

 市消防局では、2015年9月と16年8月にも指令ミスや救急車の脱輪事故で現場到着や病院収容が約8~16分遅れ、いずれも患者が死亡した。市消防局は、この2件について発表したが、今回は現時点で公表していない。

 市消防局は取材に、「個別具体の事案については答えられない」としている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171007-00000012-khks-soci


これ、地図の更新のタイムラグ、みたいな問題ではないと思います。

そもそも住民票どおりのところに住んでいる人ばかりではないし、
住民票どおりのところに住んでいても、自宅以外の場所で倒れることもあるでしょう。

住民登録情報に基づいたシステムを使うな、とまでは言いませんが、
それに頼りすぎてはダメでしょう。

その場に(十分に受け答えできないような)患者本人だけ、というならまた別ですが、
家族が架けているのだから、仮に気が動転した家族だったとしても、
住所を地番まで確認するということは可能だったと思いますが、いかがでしょうか。