エンゲル係数と消費税


「1世帯当たり年間の品目別支出金額及び購入頻度」
「10 年間収入五分位階級別」のデータを加工してみました。
 
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どの階層も食料関係の支出が一番多くなっています。
これは外食やアルコール関係も含まれるので、多少の差異があるかもしれませんが、
いわゆるエンゲル係数に近い数値と考えていいでしょう。
 
つまり、貧困世帯ほど高く、富裕世帯ほど低い傾向。
(ただし、その人の価値観があるので、お金持ちでも食に金をかける人はいます。)

この食料の他、住居(家賃など)、光熱水費、保健医療関係については、
収入が少ない世帯での支出の割合が高くなっています。

比較的収入が多い世帯で支出の割合が高いのは、
被服、教育、教養娯楽、そしてその他の消費支出(こづかいなどを含む)など。

さて、消費税の軽減税率の対象です。

先に触れたように、食料関係には外食も入っているのですが、その中には給食なども含まれるので、
高級料亭などを除き外食も含めて軽減税率、という選択もあり得ると思います。

住居のうち住宅用の家賃などは今も非課税ですね。

ちょっと悩ましいのは、被服関係の子ども用品、教育関係(塾などを含む)です。
特に紙オムツや学校の制服代などは軽減でもよいのではないでしょうか。