被災地中学 不登校約120人
東日本大震災で被災した福島、宮城、岩手の3県の中学校では、震災以降に家庭環境の変化などの理由で、少なくとも120人近い生徒が学校に通えない「不登校」の状態にあることが、NHKが行った調査で明らかになりました。NHKは、震災から9か月に合わせて、被災地の子どもたちのおかれた実態を知るために、先月、福島、宮城、岩手のすべての公立中学校582校にアンケート調査を行い、77%に当たる448校から回答を得ました。
震災以降に不登校となっている生徒数は、福島が46人、宮城が39人、岩手が34人で、3県で少なくとも合わせて119人に上っていました。
震災後、国などは子どもたちの心のケアに当たるため、教員やスクールカウンセラーを増やす対策をとっていますが、生徒の不登校の実態が明らかになるのは今回が初めてです。
震災後、国などは子どもたちの心のケアに当たるため、教員やスクールカウンセラーを増やす対策をとっていますが、生徒の不登校の実態が明らかになるのは今回が初めてです。
不登校の生徒がいる学校に、その理由について複数回答で聞くと、震災による親の失業や繰り返された避難生活など「家庭環境の変化」が最も多い53%、次いで津波や放射線被害による「転校」が31%、「授業の遅れ」が5%でした。
不登校の生徒がいる学校の支援に当たる福島大学の鈴木庸裕教授は
「震災から時間がたっても先行きがみえず、学校に通う意味を見いだせなくなっている子どもたちが増えている。将来の見通しを持たせるとともに、深刻化する家庭の問題は、学校だけでは解決できないので関係機関と連携して取り組むべきだ」
としています。
「震災から時間がたっても先行きがみえず、学校に通う意味を見いだせなくなっている子どもたちが増えている。将来の見通しを持たせるとともに、深刻化する家庭の問題は、学校だけでは解決できないので関係機関と連携して取り組むべきだ」
としています。
*改行と文字強調は引用者が行いました。
(地元の児相の方々、大変な状況とは思いますが、よろしくお願いします。)