認知症生活自立度

2011年6月16日 第76回社会保障審議会介護給付費分科会議事録より(その3)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001iusg.html

○池田委員 認定ネットワークがありますね。・・・ただ、この場合、生活自立度の判定が、訪問調査員と医師と2つありまして、これも余計なことですが、医師の診断はほとんど当てにならないので、訪問調査員のものを使っております。これは、どの自治体の担当者に聴いても同じ回答でした。医師の生活自立度の判定はほとんど当てにならない。訪問調査員の方が当てになるということを、10自治体以上から聴いておりますが、それは共通でした。

○池田委員
・・・一言多いというのが私の問題らしいのですが、実は、お医者さんが悪いということを一方的に言っているのではなくて、認知症生活自立度というものが果たして信頼できるのかという問題も言っているのです。あれは、施設の中におけるBPSDの類型化みたいなところから始まっているので、医学と全然合わないのですよ。だから、お医者さんにそれを求めるというのはちょっと無理があるのではないか、矛盾を感じてしまうのではないか。その結果として、なかなかお医者さんの生活自立度のものというのは現実とずれてしまうということだろうと思うので、お医者さんのすべてがひど過ぎるなんていうことは一言も言うつもりはなかった。ただ、今の生活自立度を使う限り、ずれみたいなものはどうしても起きてしまうよというところが言い足りませんでした。


「お医者さんのすべてがひど過ぎるなんていうことは一言も言うつもりはなかった」とのことですが、
「ほとんど当てにならない」と明確に言い切っているのは議事録に残っています。

なお、(少なくとも平均して)訪問調査員の方が当てになるというのは事実でしょうから、居宅介護支援などの認知症加算のあり方についても見直す必要があると思うのですが・・・事務局は知らぬ顔でしょうね。