秋アニメの終わり

昨秋放送開始のテレビアニメは豊作だったと思います。
しかし、この3月で、『葬送のフリーレン』も『薬屋のひとりごと』も最終回を迎えました。

さらに、秋アニメではありませんが、『宇宙よりも遠い場所』(以前に放送されていたらしいのですが、1月からEテレで放送されて初めて見た)も終わってしまいました。

鬼滅の刃・柱稽古編』が5月に始まるまで、何を楽しみにすればいいのか?

 

フリーレンは、(この手の良質アニメでよくあるように)原作に忠実で、かつ映像ならではのアクションシーンなどで原作の動きをふくらませていて、迫力ある画面も楽しめました。
オープニングもエンディングも1クールごとに変わる傾向のある中、エンディング「Anytime Anywhere」は(1クールと2クールとでは別パートとはいえ)番組を通して流されていたのもよかったと思います。

 

薬屋も、原作の世界観を忠実に再現していたと思いますが、原作の小説(ウェブ版もヒーロー文庫版も)では主人公の父親の得意なゲームとして、囲碁だけでなく(日本)将棋が登場します。


中国風の世界ではあっても、中世あたりの中国に似たファンタジー世界ですから、それはそれでかまわないのですが、アニメ版では象棋シャンチー=中国将棋)として描かれます。あとで確認したら、コミック版も象棋のようです。
それによって、主人公の父親が、尊敬する叔父(主人公の大叔父で養父)を竜王日本将棋の最強の駒)として見るところが、車(中国将棋の最強クラスの駒で、日本将棋の飛車と同じ動き)に変わっています。

 

象棋で何が最強かというのは、日本将棋と比べても、チェス(クイーンでしょう)と比べても、多少は議論の余地があるのかな、という印象はあります。
馬は八方桂(ただし、チェスのナイトよりは制限あり)だし、炮(砲)は駒(自軍のでも相手のでも可)の向こうの相手の駒を取ることができるし。
まあ、変則的ではなく、まともな動きの駒としたら、やはり車でしょうかね。

 

それで、作品中で象棋の「詰み」の場面が出ていました。

 

 

部分図で再現しました。
自軍(赤文字)の炮(たぶん下の方)で相手(黒文字)の将に「王手」(象棋では正式になんていうんだろう?)を掛けたところ。
自軍の炮を挟んでいるので、次に将を取ることができます。
相手の将は縦横ひとつずつしか動くことができません。
防ぐとすれば、左右の士(斜めにひとつずつ動ける)を将の前に出すぐらいですが、そうすると炮上側の炮が将を取ることができるようになります。
つまり、防ぎようがない。

なるほど。

 

<おまけ>
世界カーリング選手権(男子)

日本1戦目 4-6 イタリア