モンゴル元大統領 “モンゴル帝国”の地図をSNSに プーチン大統領の主張を皮肉る
テレビ朝日系(ANN) 2/12(月) 21:54配信
「ウクライナは歴史的にロシアの領土だ」などとしてウクライナ侵攻を正当化するプーチン大統領の主張に対し、モンゴルの元大統領がモンゴル帝国時代の地図を引き合いに出して当てこすりました。
ロシアのプーチン大統領は8日に公開されたアメリカのFOXニュースの元司会者、タッカー・カールソン氏とのインタビューでウクライナは歴史的にロシアの土地だったなどと主張し、ウクライナ侵攻を正当化しました。
これを受けてモンゴルのエルベグドルジ元大統領は12日、モンゴル帝国時代の地図をSNSに投稿しました。
地図では現在のロシアがモンゴル帝国の一部として描かれています。
エルベグドルジ元大統領は「モンゴルの歴史的な地図を見つけました。心配しないで下さい。私たちは平和で自由な国家です」と皮肉交じりのコメントを添えています。
ウクライナメディアは「モンゴルの元大統領がプーチン大統領に歴史の教訓を教えた」「プーチン大統領の主張に沿えばロシアを支配しているのが誰なのかを示唆している」などと報じました。
また、ロシア政府寄りの一部メディアもこのニュースを伝えていますが、モンゴル帝国の地図は載せていません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e42a6228516acd10df0f6eba8b275edd02dace1
(色塗り強調は引用者が行いました。)
不肖、私ごときも似たような発想で記事にしたことがありました。
(大帝国の夢の跡)
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2022/03/26/165413
エルベグドルジ元大統領は、その世界最大面積の帝国の子孫のひとりということはもちろんですが、投稿した地図が正積図法(メルカトル図法のように極地方向の面積がむやみに拡大されない)のようで、その点でもさすがと思います。
せっかくなので、エルベグドルジ氏の投稿画像等を転載させていただきます。
↑この左下の地図がわかりにくいので、これだけ原寸で。
本当に、「歴史上われらの土地だった」などと主張して武力行使するのは、中世というか前近代的というか、ロシアがモンゴル帝国の支配下にあったような頃の時代感覚だと思います。