鈴木宗男氏のロシア訪問等にからんで、所属政党である日本維新の会がどう対応するかは、まだ結論が発表されていません。
（どの方向にせよ、あまり期待はしていませんが。）
とりあえず、先日のプーチン氏の発言について、先に記事にしておきます。
プーチン大統領、ウクライナ侵攻について「我々が始めたのではない」 専門家会議で演説
日テレNEWS 10/6(金) 8:54配信
ロシアのプーチン大統領は5日、南部ソチで開かれた専門家の会議で演説し、ウクライナ侵攻について「我々が始めたのではない」とこれまでの主張を繰り返しました。
プーチン大統領
「ウクライナでいわゆる戦争を始めたのは我々ではないと何度も 言ってきた。それどころか終わらせようとしている。2014年にウクライナでクーデターを起こしたのは我々ではない」
プーチン大統領は戦いを始めたのはロシアではなくウクライナ国内の戦いを止めるために軍事作戦を開始したのだというこれまでの主張を繰り返しました。
また、プーチン大統領は、核搭載可能な大陸間弾道ミサイル「サルマト」の開発をほぼ完了し、原子力巡航ミサイル「ブレベスニク」の発射実験にも成功したと述べて、ロシアが攻撃された場合、「誰にとっても生き残るチャンスはない」などと西側諸国をけん制しました。
また、日本との関係について問われたプーチン大統領は、「制裁を課したのは我々ではない。日本側が対話が必要と考え何らかのイニシアチブを取るのであれば応じる用意がある」と答えました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9394ab33206d5218b82a96d69fa2d6c5e795c2c8
まず、前段。
2014年に起きたウクライナでの、いわゆるユーロ・マイダン革命（「尊厳の革命」とも）をどう評価するかというのは、その国や人の立場によって異なるだろうとは思います。
しかしながら、それはウクライナ国内で起きたこと。
「クーデター」と呼ぼうがどうであろうが、それを理由にして国境を越えて武力行使するのは、それこそ中露が嫌う「内政干渉」ということになります。
というか、国連憲章違反です。
「ブレベスニク」の件は置いといて、最後の段。
>「制裁を課したのは我々ではない。日本側が対話が必要と考え何らかのイニシアチブを取るのであれば応じる用意がある」
この件については、鈴木氏の発言に関連して「日本がロシアに喧嘩を売ったのではない」でも触れていますが・・・
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2022/09/12/212058
たとえば、本４冊について、ロシア君とジャパン君の間で紛争になっているとします。
ジャパン君から見れば、明らかに自分に所有権のあるものをロシア君が不法占有していることになります。
長い交渉により、うち２冊については、ロシア君がジャパン君に引き渡すことを認めました。
が、ロシア君は言を左右にして引き渡しが実現されていません。
そのうちに、ロシア君はウクライナ君に暴力を振るい、いろいろなものを強奪しました。
クラスの大半がロシア君を批判し、強奪されたものはロシア君の者ではないことも決議しました。
そして、何人か、少なくない数の人間は、ロシア君が強奪をやめないと、これまで彼に提供してきた便宜を停止することにしました。
これに怒ったロシア君は、本２冊の引き渡し交渉はしない、と宣言しました。
いや、おかしいでしょ？
本２冊（４冊でもいいが）の引き渡しという債務は、今回のウクライナ君の件とは独立した義務です。
それを、ロシア君が怒るのは当然だ、と主張しているのが鈴木宗男君です。
鈴木氏がよく使っている言葉を用いれば、「制裁した側にも言い分がある」ぐらいのことは反論してもおかしくないはずですが・・・・・・侵略の方が制裁よりも罪が軽いんですかね？
（注：今回のロシア制裁は、別に国際法上の罪ではありません。）
さあ、日本維新の会がどう出るか、楽しみです。
