昨日(12月8日)の読売新聞の、また別の記事について。
これも、ネット上では一般公開されていない記事です。
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プーチン氏逮捕状に根拠 露が指名手配ICC赤根判事
読売新聞 2023/12/08
国際刑事裁判所(ICC)の赤根智子判事は6日、ニューヨークの国連本部で記者団の取材に応じ、ロシアによるウクライナ侵略を巡る戦争犯罪容疑でプーチン大統領に逮捕状を出したことについて、「証拠がかなりないと出さない。実務的に検討した」とし、十分な証拠があったと強調した。
(略)
今年3月に、ICCがウクライナの占領地域から多数の子供をロシアに強制移送したとしてプーチン氏に逮捕状を出した判断に加わった。露側は根拠がないと反発し、赤根氏らを指名手配した。
赤根氏はロシアによる指名手配について、逮捕状を出した時点で「予想はしていた」と語った。身の安全を守るため、外出先での食事や飲料水など口にするものに普段から注意していることを明らかにした。
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他紙(時事通信系など)によると、安全対策として「面識がない人と食事に行かない」というのもあるようです。
一方、ちょっと違う表現のメディアもあります。
「裁判官が死んでも代わりがいる」プーチン大統領に逮捕状を出した日本人 国際刑事裁判所の赤根智子判事 現在ロシアから指名手配
TBS NEWS DIG Powered by JNN 12/7(木) 17:00配信
(略)
ICC(国際刑事裁判所) 赤根智子 判事
「我々としては逮捕なんかできないと思って(逮捕状を)出すわけではない。もし逮捕状が出ている人が行ったならば、(ICC加盟国は)逮捕する義務がありますので、それだけは皆さんにお知らせはしていますね」
(略)
反発を強めるロシアは、赤根判事らICCの判事3人を指名手配する報復措置に出ました。
ICC(国際刑事裁判所) 赤根智子 判事
「予想はしていましたよ。当然のことながら。国内的には“敵”に対して逮捕状を出したりという話は聞きますので」
(略)
身の危険は感じないのでしょうか?
ICC(国際刑事裁判所) 赤根智子 判事
「そういうメンタリティーがちょっとないですね。裁判官は仮に1人が死んだとしても、いくらでも替えが利くものですから、別に狙う価値はないわけですよね。と、私は思います」
赤根判事は、「証拠に基づき法律的な手続きで責任を追及していくことが、戦争犯罪の抑止につながる」と訴えています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/571d57b4c2264e127da9fd9299ea1aabf2402a6a
なるほどね。
ところで、日本の参議院議員・鈴木宗男氏のブログでは、次のように書かれています。
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2023-03-19
国際刑事裁判所(ICC 本部オランダ・ハーグ)が、プーチン大統領にウクライナの子どもの連れ去りで逮捕状を出したと発表している。
プーチン大統領が子どもの連れ去りを直接指示しているとは思えない。こうしたやり方は、強権的、上から目線のアングロサクソン的発想なのか。ICCのカーン主任検察官は、イギリス国籍との事である。
ICCはこれまでも国家元首に逮捕状を出したことはあったが、国連安全保障理事会常任理事国の元首に、逮捕状を出すのは初めてではないか。
ロシアもウクライナもICC非加盟国である。冷静な落ち着いた雰囲気の中でよく協議してほしいものである。
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その後、3月22日のブログでは
「ICC(国際刑事裁判所)のプーチン大統領に対する嫌がらせ」
という表現もあります。
赤根氏の発言と併せて読むと、鈴木氏の主張がいかに低レベルか、
といってはいけないか、
赤根氏の理念がいかに格調高いレベルか、よくわかります。
ちなみに、カーン主任検察官が英国籍であったとしても、(プーチン氏のように)独裁的に決定できるものではなく、アングロサクソンではない日本の赤根氏や、他の判事とも証拠に基づき合議して決めたはずです。
(なお、鈴木氏の「アングロサクソン」批判はヘイト発言と取られても仕方がないでしょう。)
ところで、3月19日のブログを読み返すと、「プーチン氏の直接指示」は否定していますが、「ウクライナの子どもの連れ去り」自体は否定していないのですね、鈴木氏も。
認識しているのなら、「ウクライナの子どもたちを返せ」ぐらいは主張してもバチが当たらないと思うのですが、鈴木氏のブログの中ではそのような記述は見つけられませんでした。
ロシアの蛮行は認識しているのに、触れるのが怖いのかな?